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季節限定・期間限定・今だけのモノ

桜と
夏の花火…

今年も観られた…と思うもの

桜を観て
花火を観て

それは
一年前と
一年後を
思う瞬間

それらを眺めながら
しみじみと誰かに伝える
「今年もありがとう」

季節限定
期間限定
今だけのモノ

それらに魅了されるのは
それが
儚いから

ずっとそこにはいないから
だから
貴重な
その瞬間を
手放すのが
切ない

掌をギュッと
包み込んで
持っていたけれど
ふと
油断して
掌を
なぞるように
すり抜けて
飛んでいった風船を
手を伸ばしながら
目で追うかのように

二度と
手元には戻ることはない
だから
愛しくもある

そこまで
切実ではないにしても
「今だけ」
「今しか」
「今だけしか」…ない
と言われたら

欲しくなる
独り占めしたくなる

誰かに
分け与えられる懐の豊かさは
私にあるかな

限定されるものは
魅惑的

もし
もう
観れなかったり
聴けなかったり
食べられなかったり
会えなかったり
感じなかったり
するとしたら
貪欲に
今をむさぼるだろう

そして
ある日突然
予告もなく
終わったもの
もう二度と
出会えない事実に
ただ
後悔する…

「…たら…れば…」と
思うのです