『白い病』スタッフ紹介!「舞台監督編」
こんにちは!日本大学芸術学部演劇学科 令和5年度 総合実習A2『白い病』制作部です。
残すところ、セクション紹介もあと2回となりました。今回は「舞台監督」についてご紹介します。
お話を聞いたのは、『白い病』で舞台監督を務める三浦さん(3年)です。
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聞き手)
「舞台監督」は「舞台を監督する」と書きますが、文字だけを見ても何をしているのか分かりにくいセクションですよね。その舞台監督の役割について教えてください。
三浦さん)
簡潔に言うと「公演を安全かつスムーズに進行する」ことだと思います。
今回の『白い病』ではプロダクションマネージャーもいるので、よりその役割が細分化されていますが、舞台上で起こること、そして仕込みや撤収、そして稽古場においても、その安全面を意識することが舞台監督の役割です。
聞き手)
三浦さんが舞台監督やカンパニーのマネジメントに興味をもったきっかけはありますか?
三浦さん)
高校生の時に入っていた演劇部で部長を務めることになり、いま思うと部長が舞台監督のような役割を担っていたなと思います。例えば、大会に出るときに劇場の職員の方と打ち合わせをしたり、演出として照明、音響について考えたり、限られた時間の中で行う舞台稽古の進行表を作成したり、CUEシート(※)を作ったり。
それらの作業が作品を創る上で必要なことだと感じていて、大学に入ってから授業で舞台監督を学び、あの時やっていたのは舞台監督なんだな、と思い返した時、キャストや演出家と同じスピードで作品を創り、舞台袖から近くで支える楽しさがあると思い、いまに至ります。
※CUEシート…CUEとは「きっかけ」「合図」のこと。音響や照明の変化するタイミングをまとめたものをCUEシートという。
聞き手)
既に劇場入りをしていますが、ここまで『白い病』に参加してやりがいを感じた瞬間があれば、教えてください。
三浦さん)
この作品はスケールが大きいこともあり、安全面での不安を感じることもあったのですが、実際に上演する中ホールの空間で長い間稽古ができたことによって、それらの不安を解消し、より高みを目指せる良い環境を作れたと思います。
けれども、やはり舞台監督としてのやりがいはこの後、本番をつつがなく進行して、千穐楽の幕が閉じた時かな、と思っています(笑)。
聞き手)
そうですね(笑)。ここからが本番!ということでよろしくお願いいたします!
いま、スケールが大きいという話もありましたが、三浦さんが感じる『白い病』の魅力を教えてください。
三浦さん)
感染症がテーマのこの作品を、コロナ禍を経験した私たち学生がやるということに意味を感じます。
そして、作中のどこかに大仕掛けがあるのですが、舞台監督としてはとても緊張しますね。上手くシーンに馴染むよう、頑張りたいと思います!
あとは、2年生と3年生の合同カンパニーなのですが、お互いの作品へのアプローチを感じ取れることは、実習としての魅力を感じています。
聞き手)
このインタビューは公演2日前というタイミングでのの投稿になります。
ご来場いただく皆さんに、ぜひ一言お願いします。
三浦さん)
今年度最後の総合実習ですし、演出の山田和也先生を筆頭にカンパニー全体が、熱くなりすぎず、健やかにスマートに作品を創れているので、この舞台をお客さんにどう楽しんでいただけるか、楽しみです!
聞き手)
ありがとうございました!
聞き手・文=本庄陸人
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舞台監督の役割やその立場から見える作品の魅力を伝えていただきました。
今日からはじまった舞台稽古。本番に向けて、ラストスパートです。
最後のスタッフ紹介となる明日は、「舞台美術編」になります!舞台空間に込められた想いを、おとどけします。
本番まで、あと2日!