『白い病』スタッフ紹介!「照明編」
皆さん、こんにちは!日本大学芸術学部演劇学科 令和5年度 総合実習A2『白い病』制作部です。
カンパニーは劇場入りから2日目となりました。初日まではあと5日。
今日は舞台を照らす、「照明」についてご紹介します。
お話しを聞いたのは、照明セクションでチーフを務める塩崎さん(2年)です。
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聞き手)
舞台における「照明」の役割について、教えてください。
塩崎さん)
簡単に言うと「舞台上を見えるようにする仕事」だと思います。光によって物体を見えるようにするだけでなく、物語の時間の流れや、キャラクターの心情などを色や光の明るさによって見えるようにする、という役割も照明にはあると思います。
聞き手)
塩崎さんは照明専攻としてこの日芸で学んでいますが、照明の道に進もうと思ったきっかけはありますか。
塩崎さん)
中学生の時に観た2.5次元の舞台がすごくかっこよく、自分も舞台にかかわる道に進みたいと思ったのが最初のきっかけです。
その後進学した高校に、有志で学校のホールを管理する団体があり、そこで3年間照明をやっていました。その間に、1回だけダンス公演の照明をデザインしたのですが、あまり上手くいかず、もっと照明の勉強をしたい!と思うようになりました。
高校の先輩に、日芸で照明を学んでいる方がいたので、ここで照明を勉強したいと思い、今に至ります。
聞き手)
この総合実習『白い病』に参加しようと思ったのはなぜですか?
塩崎さん)
照明のプランにチャレンジしたく、具体的な作品のプランができる総合実習を履修しました。
今回は照明プランを決めるコンペティションがあり、自分は選ばれなかったのですが、照明部全員が初めての総合実習ということもあり、まずは最後までやり切りたいと思っています。
聞き手)
いま、後ろの中ホールには美術セットが舞台に建ち、出来上がりつつありますが、『白い病』の魅力を「照明」のことと併せて教えてください。
塩崎さん)
私が思うこの作品の魅力として、80年以上前にヨーロッパで書かれた物語が、現代の日本において、色あせることなく共感できる出来事として描かれていることがあります。すごいですよね。
そして、物語としてもリアルな描写が多いので、照明でも日の当たり方や部屋ごとのイメージ、それぞれのシーンのリアリティを追求しています。照明の見てほしいポイントは、舞台上空に吊っている照明だけでなく、室内のライトや電飾など、セットに仕込んだ照明も多いので、そこにもぜひ注目していただきたいです!
聞き手)
初日が近付いて来ましたが、ご来場いただく皆さまに一言お願いします。
塩崎さん)
たくさんの登場人物が出てきて、物語もいろんな話が繰り広げられるので、まずは作品を楽しんでいただきたいです。その上で、照明にもほんのちょっと注目していただけたら、嬉しいです!
ご来場をお待ちしています!
聞き手・文=本庄陸人(制作部)
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『白い病』ならではの照明の魅力、ぜひ劇場でお楽しみください!
明日の投稿では「衣裳」についてご紹介します。
初日まで、あと5日!