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11時59分の空
洗い立ての夜空の上
跳ねる足
沈む心
沈む足
跳ねる心
跳ねて、沈んで
沈んで、跳ねて
何処にも辿り着かない
そんな気がしながら足を取られて背中を押されて
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何処を見渡しても深い霧ばかり
目的地があるわけでも無いから箒と塵取り
積もり積もった塵の塊を夜空の下に撒いている
どんな事も片付けてくれば、それはそうさ
片付きすぎてしまう
空っぽの四角い缶の真ん中では、片づきすぎた空白が生きる意味を教えてくれる
幸せってつまりはこう言うことで
幸せってなんてあっけない
こんなに片付いてしまったら、まるで何もないみたいじゃないか
『これだから幸せはあまり好きじゃない』と慌てて安心を不安に変えようとする
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特技のガラクタ集め
ここまで歩いてくるまでに集めた一生分のガラクタは
こんな時には役に立つ
ガラクタ袋の底を漁り
慌てることはないと眠りにつく
目など覚まさなくても良いようなそんな気がしながらいつまでも
トランポリンの腹の上では
持ち上げられたり落とされたりする体の揺れ
それでも、まだ眠りにつく
そのうち東の空からお日さまが昇ってくる
人生に揺られるまま
お日さまの帰りを待っている
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▼ akaiki×shiroimi 作画
Kotoba to shiroimi