【櫻坂46 東京ドーム公演 DAY1】
2024年6月15日(土)
櫻坂46の東京ドーム公演初日に行ってきました。スタンド席の後方でしたが、全体が見渡せて、結果良席でした。
ライブの前半では、活動休止中だった小池美波さんがサプライズで復帰。やっぱり1期生の存在感は別格でした。
メインステージに設置された大小のLEDビジョンに加え、東京ドームのリニューアルで新たに設置された巨大LEDビジョン(125.6m×7.5m)も活用したスペクタクルなステージ演出はこの会場でしか実現できない。
「静寂の暴力」が印象的でした。あの曲はズルい。バキバキにエッジが立った楽曲を連続で披露した直後に、不意に訪れる静寂の時間。
沈黙。
アリーナ席中央を横切る長い花道は床面がLEDになっていて、暗転した会場内(ペンライトも消灯)に白く妖しく浮かび上がる。ゆっくりとした足取りで山下瞳月が中央に向かって歩いていく。足元のLEDも消灯され、暗闇に包まれる。
沈黙。
暗闇の中でダンスが始まり、床面を踏み鳴らす音と、衣擦れの音だけが響く。
そして、イントロ。
去年11月のアニラでも「静寂」は披露され、やはり唯一無二の存在感を放っていました。直前までの激しい雰囲気から一転して一切の音を排除した演出を入れるので、相対的に際立って見えるという面はあると思います。
ただそれ以上に、オーディエンス(BUDDIES)がこの沈黙と静寂の時間を共有できることに圧倒的な値打ちを感じるのです。
他の楽曲が光と音と声を同じ時間、同じ空間の中で共有することを目的にしているのに対し、この曲は真逆を行く。
タイトルといい、歌詞といい、イントロといい、サビといい、真夜中の地平線を滑空していくような、とても心地よい楽曲です。
欅坂46のラストシングルとなった「誰がその鐘を鳴らすのか?」の世界観にリンクするようで、ゾクゾクするのです。
3期生楽曲として発表された「静寂の暴力」でセンターを務めた山下新曲「自業自得」で表題曲センターを任されたのは必然のように思います。
美しくて、優しい子。
澄んだ瞳に浮かぶ景色が美しくありますように。
2024年6月15日