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創業天保十二年 大阪寿司の穴子いなり
所用あって九州まで行った帰り、新大阪で今夜の晩御飯を探す。
DELICA KIOSKで駅弁買って帰ろかな?
レアステーキを挟んだ中之島ビーフカツサンドもいいな。
551には長蛇の列、串カツ屋さんも人いっぱいだし…
一口餃子の点天バルが空いていたので、いっぱいひっかけて帰るか~、と思ったけど、トイレに行って戻ってきたら、ありゃ、タッチの差で少ない席が埋まっちゃった💦
んん、じゃー、タイ料理のおべんと?
パン屋さんもあるけど…
選んだのは、“創業天保十二年 船場 淡路町 吉野”の“おいなりさん”🦊✨
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最近では、大阪でも寿司と言えばにぎりだけど、もともと大阪のお寿司は、ネタに“ひと仕事した”箱寿司なんだと言うことは、ここ十年くらいで知ったことですが。
実は昼間、豊後水道を誇る大分でにぎり寿司を食べてきたとこだったけど…
穴子いなり…
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五目いなりの上にふっくら蒸し穴子。
一粒の山椒煮がめちゃめちゃいい仕事してます!
もともと穴子好きだけど、なんだろ、これ。
こんなに色が白くて、醤油使ってないのに、このしっかりした味付け!
これが、老舗の技…職人の仕事…
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海苔が混ぜ込んであります
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お品書きとおてもとも全てが洗練されてます✨
お品書きの裏には、
吟味した素材の「おいなりさん」
近江産の古米を真昆布で炊いた寿司飯に、
刻み牛蒡、人参、煎りごまを混ぜ込みました。
じっくり柔らかく炊きあげたお揚げさんで、
ひとつひとつ丁寧にしあげております。
保存料などの添加物は使用しておりません、お子様にも安心してお召し上がりいただけます。
“おいなりさん”、“お揚げさん”
関西弁じゃなくて、船場ことばが優しくて美しい。
昔誰かに聞いたのは、“ほんまの大阪弁というのは、(先代の)桂米朝師匠の話してはるのがそうやで”
淡路町といえば、高田郁の小説『みをつくし料理帖』で、主人公の親友・野江の実家、高麗橋 淡路屋のあった辺り。
洗練された浪花文化の中心地だったところ。
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大阪といえば、たこ焼き、お好み焼き、串カツだけとちゃいまんねん…
おっと、おまへんの。
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たまには、こういう大阪もどうですか?( *´艸`)