【20240702】ライド・オンを観てきました
この投稿はジャッキー・チェン主演作ライド・オンについてお話するためネタバレが多く含まれます、ご容赦ください。
ジャッキー・チェン70歳!!!!!
日本語吹替でジャッキーを演じている石丸 博也さんは83歳!!!!
でも石丸さんは声優業を去年にご引退されていた!!!!?
でもこの映画でだけ、ジャッキーの声として限定復帰!!!!!?
観るしか無い、映画館でみたい。そんな気持ちで行ってきました。
あらすじなのですが
あらすじで9割語ってて笑いました。もうほぼこんな内容です。
びっくりするくらい内容隠してない。
でもだいぶ行間があります。ジャッキー作品のファンや香港映画でスタントするにもめちゃくちゃ危険なアクションシーンを見事生み出して来たスタントマンや関係者への敬愛がだいぶ行間に隠れてます。
観てない人は映画館でぜひ観てほしい。そんな作品でした。
しかし残念といってはあれなのですが、一番のテーマが「お馬さん」の方ってのがものすごく残念。
ジャッキーでいいじゃん、なんでよ。
原題が「龍馬精神」だからか。成龍と馬の二人の物語か。成龍精神で良かったよ。と思っちゃうぐらいにはジャッキー成分がもうちょい欲しかった。
お馬さんのチートゥが悪かったというわけじゃないんですけどね、配給しているお国の方針もあるのかなと思いました。
脚本はぶっちゃけベタベタなんで物語を語る必要も無いかなと思ってます。
これ成龍物語で良かったじゃんって思った理由に、主人公ルオが務めたスタントシーンが、なんともまあ、まんま過去のジャッキー映画のシーンで流れてるんですよね。
ジャッキーが娘と婚約相手、その両親と食事会を開いた時に
「いやあ、昔は傘でバスにぶら下がったりして~」
みたいなスタント歴を語ってて。
(めっちゃポリス・ストーリーじゃん、はは、なかなかメタいなあ)
と笑ってたのですが。
劇中でめっちゃポリス・ストーリーのシーン流れてる。
プロジェクトAの時計台落下とか酔拳で燃える石の上にダイブしてるシーンとかWHO AM I?でガラス張りの高層ビルから落下してるシーンとか。
めっちゃ成龍物語。場面としては娘が父の危ないスタントの連続にドン引きして「あぶなっ、怖かったでしょ;;」って泣いてるんですよ。
娘といっしょに観てるジャッキー(ルオ)も泣いてるんですけど絶対理由違うよ。長年疎遠だった娘に自分の功績(誇り)を見せることが出来て感涙してるよ絶対。
昔のジャッキーはデパートのシャンデリア近くで棒に飛び乗って落下しながら感電しながら落ちて脊髄痛めたし、時計台から垂直落下して大怪我したけど病院から帰ってもう2回同じシーン撮ったし、一度OK出たシーンを自ら「撮り直しだ!」と動いて飛び移った木の枝が折れてめちゃくちゃやばい落ち方して大怪我したし。
娘は怖くて泣いてるけどジャッキーはぜんぶ誇らしく思ってるよ。
(否定も肯定も無いシーンなので完全に私の主観です)
劇中ではスタントマンの訓辞に
・アクション
・ジャンプ
・ホスピタル
があると語られています。
これがジャッキーが生きてきたアクション映画界なんだな、と感じました。
「飛ぶのは簡単だが辞めるのは難しい」という言葉も出てきました。
そのシーンを撮影できない事による損失が多きすぎるのでやるしかない、崖っぷちなお話を崖っぷちの撮影シーンで描いてました。
怪我と隣合わせのアクションシーンのスタントを、今の時代では大抵CGでこなします。
自分が主役に抜擢されたジャッキー(ルオ)ですが、
「ここは危険なシーンだからCGでやるね^^」と若く有望なアクションスターに諭されるのですが憤慨しています。
CG前提なので生身でやると生死に関わる危険な撮影に様変わりなのですがジャッキーは強行します。
結局、息子同然のお馬さん「チートゥ」も危険になる事を危惧し思いとどまることになるのですが、今はアクション・ジャンプ・ホスピタルの時代では無くなったと哀しみつつも納得するジャッキーのシーンでした。
(ああ、ジャッキー哀しいよな、俺も悲しいよ・・)
と子守唄代わりにジャッキー映画を見せられてた身としても張り裂ける思いがあったのですが、
その後も色々あってエンディング、お馴染みのNGシーンです。
その中で劇中でジャッキーが超高い観覧車の上に、命綱とかなんにもなしで乗ってるシーンがあるのですが普通に生身での撮影だったのがわかります。
「映画は映画の話、俺はこれからも生身でやるぜ!!!!」という意気込みを感じました。私はこころの中でずっこけました。ジャッキーかっけぇよ。
かっけぇといえばジャッキーの声、石丸さん。
妻と死に別れ、娘には拒絶され、ロートル扱いされ借金取りに追われるかなしいジャッキー(ルオ)を演じている時は自信が無く覇気がないように演じられ、
娘とぶつかり合いながらも和解し、仕事も増え自信が出てきた時は英気を持って演じられ、
引退されてもいつまでもジャッキー・チェンだ、流石だ。と思いました。
説得してくださった音響監督の市来満さんには感謝しかない。
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