今日の名言 その5
かなり好評な名言記事。前回の「無知の知」も大分多くの方々に読んでもらい、また反響もあり本当に嬉しい限りだ。やっぱり言葉のチカラって大きい。知っているだけでも人生を豊かにしてくれたりするし、理解して活用するとなおさら役に立つ
今回はフィクションから。これ、探し始めると沢山出てくるんだが、自分のその時の気持ちと合わせて紹介できそうなものって限られる。というか改めてみると、これが名言だった!という言葉が山ほど出てくる…………
で、今回は一番初めに頭に浮かんで、またあまり取り上げられない言葉をチョイス。そんな今日の名言はこちら!
からくりサーカス
才賀勝
きっと、なんでも……
そういうんじゃないんだよ
どうせ負けるからやらない とか
勝てないからダメ とかじゃないんだ。
ぼくは
「れんげさんに花畑を見せてあげたい」
んだよ
黒賀村編の1幕。個人的には好きなエピソードが多いのだが、結構敬遠されているというか、あまり主題に直接的な絡みがないからというか………どちらにせよスルーされがち(アニメでも綺麗さっぱりカットされてる)なところだ
しかし、世の中カットされているところが大切、というか人生にはカットしていいところはない、と私は思う。これはこれで名言っぽい(自画自賛)。まあ戯言は置いといて、本筋の名言の解説をしよう
やらないことの言い訳ってついついしてしまう。「無理だから」「勝てないから」とかその他にも山ほど理由は考えつくだろう。でも挑戦する前から諦めるってどうなんだ?人と人の関係でも同じだ。「合わないから」「なんとなく好きじゃないから」とか、ダメなところを探し出して食わず嫌いするってのはよくある
このセリフは、なにごとでも(ココ大事)やってみる、挑戦する、先入観に囚われないってことだと想う。やりたい事(目的)があるのなら、途中は全力で(努力)する大切さを説いている。しかも勝は「れんげさんに見せたい」から、という彼自身の気持ちを話してるのが特徴的だ
「れんげさんに見せてやる」では決してない。他人のために努力こそしているが、恩着せがましくしようとはしてない。あくまで自分の意思でやっている。振り返って我々はどうか………ついつい「あなたの為にやったのに!」と言ってしまいそうにならないだろうか?少なくとも私は以前そうだった
「人それぞれ正しいがある」とは、名言その2で取り上げたが、ここでその話が生きてくる
「情けは人の為ならず」とは結果自分が満足するので、人のためになにかするのは自分のため、という言葉だ。ついつい人は他人のことをしてあげた!と思いがちだ。特に勝手にやったのに、思いどおりにならなくて、とかよくあるんじゃないだろうか
まあそりゃ八つ当たりだ。相手に自分の勝手な思いを乗っけたって、他人が感謝するかどうかは分からないし、何より余計なお世話ってことだってある。相手の希望の通りにするのだって、それは誰がやろうと思うかって………本人以外いない。だったら腹を立てたとしても、自分に向かわないといけないだろう
この才賀勝、本当にこんな男でありたい。もちろん完璧な訳じゃないが………それでもすごくいいキャラクターだと思う。藤田和日郎の前作「うしおととら」の蒼月潮もそうだが、こうありたいと思う少年像を描きあげてくれている
彼らの言葉が我々に気づきをくれる………これこそ優れた少年マンガの証だと思う。勝のような思考で今後も過ごしたい
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