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レーザーディスクと定番と

そもそもな話、レーザーディスクって何歳くらいまで認識されてるんだろう。むかーし高校時代、ビデオデッキとレーザーディスクプレーヤーが同じ値段で、どちらを買おうか真剣に悩んだのを思い出す。まあそのくらい昔の技術でできてたわけだが…………

でっか!と思う人もいるだろう
そりゃまあこれでアナログなんだから
仕方がない
それでも当時画像を出す時は一番綺麗だった

と始めたが、今回はカラオケの話だ。そう、カラオケボックス最初の全盛期、置いてあったのはほとんどが第一興商のLDカラオケだった。さらにその前はCDだったが………そこまで話を広げるとキリがなくなる(しまいにはカセット式だのなんのと………)


そんな時代は私が高校生からマックでのバイト時代、そして専門学校生くらいまで続く。約30年前くらいの話だ………って随分経ったなぁ………あの頃はなにかあればカラオケ!という雰囲気だった。まぁ今やカラオケは娯楽文化の一つとして確固たる地位を築いているから、そこは説明不要だろう

当時はこんなプレハブの部屋もあった
ビックエコーもこの時代があればこそ
これでも常に部屋がないのは当たり前だった
今みたいにキャッチしなくても
いくらでも客はいたような気がする


で、先にも言ったレーザーディスク、これが当時の最先端。この良さは安定した音源(出たての通信カラオケは音がとても貧弱だった)と曲専用の映像である。この手の映像は今改めて通信カラオケでも使われているが、今もマイナー曲には変な画面が付けられてたりする。あまりに変だと歌う気力も失せたりするから、大事なことだと思う(人もいる。もちろん気にしない人もいる)

当時のカラオケはこれ
右の増設はまだなかった気もする
パイオニア製だそうだが、当時の技術を考えれば納得
CDチェンジャーとかクルマでもパイオニアだった


欠点はと言えば、そりゃもちろん曲数に限界があることだ。部屋の機械一つ一つに全てのディスクが入っているわけだが、となれば入る枚数も限られる。だからどうしてもメジャーな曲に限定されたりもする。私なんかからすると、JUN SKY WARKER(S)が少ない!というのは長いこと抱えていた苦悩(?)だったし、さらにマイナーなアーティストがなかったり………結構寂しい思いもした

あと歌本は必須
これは通信カラオケになっても残っていたから
知ってる人も多いとは思うが………
私達が見ていたのはまさにこの歌本だった

ただその頃はCD全盛期、ミリオンセラーが次々と生まれた時代でもあり、みんなが好きな曲は今よりも重なっていた。多様性より少し(でもない?)前の話だったから、定番曲は随分多かった。つまりみんなが歌う歌がかなり被っていたのだ


男性だと………チャゲアスの「万里の河」とか「モーニングムーン」「恋人はワイン色」etc…や、米米CLUBの「Shake Hip!」「浪漫飛行」「君がいるだけで」etc…
その他BOOWY、サザン、B'z、WANDS etc…

女性だと………小泉今日子の「学園天国」や「木枯らしに吹かれて」「あなたに会えてよかった」etc…や、LINDBERGの「今すぐKISS ME」「BELIEVE IN LOVE」etc…
その他PRINCESS PRINCESS、工藤静香、今井美樹、REBECCA etc…


まあこうした定番曲が多く、良い意味ではみんなで歌える、悪い意味では先に歌われた!とかな曲があり、少なくとも半分くらいは誰もがカラオケで聞く曲になっているのが自然だった。おかげで原曲知らないのに覚えちゃった曲もざらだった。反面、難しい曲だと原曲と全然違う歌い方を本物と勘違いして、変なくせがついちゃったりとかも良くあった


なのでアーティストを好きになるきっかけが、カラオケで聞いたから!という人は今より多かったと思う。例えばCOMPLEXやBOOWYなどは、私の場合カラオケが入口だった。吉川晃司もそうだったし、チャゲアスも同様………CDをレンタルに行ったり購入したり、そんな機会はカラオケが作ってくれたりしていた


またマックにいる頃には女性達とカラオケに行く機会もやたらあった。それで同世代の女の子達が何を歌うのかもよくわかるようになっていった。まー彼女らもド定番が多くて、ちょっと変わった曲………というのはあまりなかった気がする。女性だからこそ定番に集まりやすかったのかな?とかも思わせられた



さて、そんな定番曲の中の一つがB'zの「ALONE」だ。これもまー歌う人が多かった!私はその頃既にB'zファンだから、もちろん知っていたし、歌うこともよくあった。ハモったりもできるほど(これ、嫌がる人もいるから注意)だ。そんな「カラオケに行ったら誰かが歌う曲」だからこそ、気になることが出てくることもある


それが

カラオケビデオの内容


この曲、特に分かりやすい内容だから、ビデオも分かりやすい。女性と男性のデュオでデビューを目指すも、女性ボーカルだけがデビューして、ギターの男は捨てられる(というよりはプロデューサーに切られる)、という話だった


これだけ記憶するくらい印象的になったのは…………

ちょっと髪がさびしいお兄さん

のおかげ(せい?)だ。なんと言っていいか………全体的に残念というかそんな雰囲気があったんだよなぁ………役柄もあるのだろうが、「孤独のRunaway」にも出演していたが、こっちでもなんとなく………


ただそれだけだったらここまで鮮明に記憶には残らない。実際「孤独のRunaway」は内容ピッタリだったけど、お兄さんが出てた、ということ以外はあやふやだ。それだけ「ALONE」は鮮烈だったのだ。ちなみにそれは私の友人達では有名となり、もはや曲そっちのけでお兄さんを見るために入れる、という本末転倒なことまでやってたり………


なにがってね………最後のポーズが………

こんな感じ!

正確には反対向き
背中で逆行だから影になって見えてる

だったから。しかもラストの

♪Naked eyes  in the sky

で手を上げるという、インパクト絶大な終わり方!!もうみんなで真似しまくり、学生のノリだからみんなで大爆笑という、なんとも子供じみた悪ノリを毎回してた


今思えばお兄さん、かっこよ…………くはなかったけど、ある意味ハマり役だったなぁ………役者だったのは間違いないんだろうが、テレビで見ることは(当然の事ながら)なかった。今どこでなにしてるのか、結構気になってたりする


ってみんなもう忘れてるかな?^^;変に記憶がいいのも考えものだ。まさかご本人も、何十年後かにこんなネタにされてるとは思うまい…………伝わることは絶対ないけど、本当に申し訳ありませんでした!

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