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VPL自戦記 第3期 最終節 第1試合
VPLを応援してくださっている皆様、こんにちは。
VPL1期生、初代準優勝の「刃金しろがね」と申します。
5歳から麻雀やってます。特技はテトリス99で、VPLにおいては、最高顧問のたかちゃん含め誰にも負けない自信があります。
最近声が変わった(地声になった)ので、注目された第1期の決勝の時とは違う印象を受けるかもしれませんが、根は全く変わっていません。
本編
今回取り上げるのは、VPL第3期 第5節(最終節)の第1試合です。
第4節終了時点で私のポイントは 29.1ptで、総合20位。
対局者の以下の3名 ※()内は雀魂のHN
・蒼井かがやき(蒼井かがやき)
44位 -205.6pt
・アリゲイル(アリゲイル@VPL)
29位 -83.2pt
・アルバマックス志摩次郎(AM志摩次郎@VPL)
5位 +222.9pt
そして、第4節終了時点でのボーダーは以下の通り。
決勝ボーダー:244.3pt
入賞ボーダー:180.5pt
降級ボーダー:-104.0pt
ここから多少の変動があるにしても、ザックリな条件として、2着4着4着以上なら残留、3連トップで入賞、素点込みかつ他卓の結果次第で決勝(ほぼ目無し)、という感じで考えていました。
上記の条件を踏まえて、実際の対局を見ていきましょう。
東1局0本場 北家
ついに始まった最終節の第1試合。入賞を目指すにしても、残留で妥協するにしても、まずはトップが欲しい。「良い配牌来い!」と祈りながら明けた手配は…
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ダメっぽそう。一旦役牌だけ残しつつ、真っすぐ進めようとしていくと手がチャンタに寄ってきた。親が仕掛けてきたのもあり、安牌を残しつつ、自分も鳴いて前に出たが、途中から形聴にシフト。
![](https://assets.st-note.com/img/1724676890814-fPtfIGYmlJ.png?width=1200)
東1局1本場 北家
配牌でドラ3sが対子、タンピンも見える手だったので真っすぐ進行。
赤5pを引き、欲しい牌は全部鳴くつもりだったが、親の2900は3200に躱される。
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東1局2本場 北家
役役ドラ1の手、速攻で和了りに行く。
画像の場面では、9m切っていて6mも3枚飛んでいるが、カン5sも2枚飛びなので、9mの鳴きやすさと最終カン3sが筋引っ掛けになることを評価して打6s。
7巡目に上家から6mがチーでき、9巡目に対面の3sを捉えて4500の和了。
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![](https://assets.st-note.com/img/1724678848578-EaSbLKsX75.png)
東2局0本場 西家
愚形の二向聴で先制リーチを受けたので降り。対面のかがやき選手のお見事な現張りダマで横移動。
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東2局1本場 西家
この半荘で最も酷い選択。
下家が南を相当渋って2鳴きしたこともあり、甘く見てしまったが、索子が余った以上、24s両方を落としていくのは無理がありすぎる。
打点は見ず、安全に79pを落としていくべき。
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東3局0本場 南家
軽率な放銃をして迎えた東3局の配牌、何を切るか。
候補として考えられそうなのは、4p、7p、7s、西。
一般手ならば7sが無難だが、今回は対子が4つあることもあり、7sは切らずに7pの方が良さそう。
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![](https://assets.st-note.com/img/1725101070775-6JRXW6Itdv.png)
初手で7sを切った以上は、当然手なりで進行。69pで先制リーチをかけ、対面から9pを打ち取る。3900の和了で先ほどの放銃を取り返す。
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東4局0本場 東家
配牌から2メンツ1雀頭の好配牌だったが、なかなか有効牌が引けず、14巡目にしてようやく聴牌。47sで曲げるも上家・下家・自家の聴牌で流局。
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東4局1本場 東家
対面の筒子染めを警戒しながらも真っすぐに進めていたが、聴牌できず流局、東場の親番は加点できずに終わってしまった。
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南1局流れ2本場 北家
パッとしない配牌だったが、ツモが良く6巡で聴牌。リーのみだが、待ちが良く、供託と積み棒で2600点分打点が水増しされるので、リーチ。
対面から2mを打ち取り、1300(+2600)の和了。
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南2局0本場 西家
2ラス引かなければほぼ残留なので、ここで対面の親番を流せば、ラス役を対面に押し付けられる。手牌も良いので、ラス目の親番を流すために速攻。
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しかし、前に出たところで、上家からリーチ。降りきれないと判断し、聴牌を取って躱しに行くが、当たり牌の1mを掴んでしまい、3900の放銃。
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南3局0本場 南家
終盤に来てここで絶好の配牌!役役ドラ赤のMAX8000が見える!
5p5s9s白發は鳴くつもりで不要牌を捌いていく。
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すると、3巡目に1sが重なる。チートイ1向聴でもあるため、4pを払ってホンイツへ。跳満になれば、オーラス伏せて終了のプランも取ることができ、トップ率が各段に上がる。
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この直後、微妙な選択だった1sポン。2向聴に戻り打点も下がる仕掛け。特に和了りやすい形になったわけでもない。
鳴きにくい5sから入るのならばともかく、1sからは入らず、ワンスルーすべきだったように思える。
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結果、59sの跳満を聴牌するも下家に躱される。勝負はオーラスへ。
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南4局0本場 東家
なんとか親で連荘してトップで終えたいオーラス。
上家が2着確の仕掛けをしてくるが、こちらも親満の1向聴。ブロック過多なので、どれかの両面を払うが、ここは5sが二度受けになっている67sを選択。34sではないのは、345の三色の可能性があることと、上家が2sを持っていなさそうなのが主な理由。
払う順番については6sをとした。6sを残しておけば、456の三色を見ることができるが、どうせ次に有効牌か安牌を引いたら入れ替えるうえ、安全度も異なる。三色など無くとも打点は十分なので、6s→7sの順で切る。
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7巡目、すぐに2sを引き入れて聴牌。当然リーチ!全員対応に回っていたが、終盤で対面から8mが零れる。12000を和了り、微差ながらトップ目に立つ。
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南4局1本場 東家
連荘したものの、すぐに捲くり返される点差で伏せることもできないため、積極的に加点に向かう。
8巡目、好形の1向聴になり、ここでNAGAが全く推奨していない1手を打つ。
それが、打7m。打5mや打8mと比較して、ロスがかなり多く見えるが、赤5mを下家に鳴かせると500/1000ツモや3900横移動などの条件の達成が容易になってしまう可能性がある。出来るだけ赤を鳴かせないようにし、かつ両面両面の1向聴も維持するようにした。
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対面の染めてもケアしつつ11巡目に聴牌。降りてしまったら、下家聴牌時に負けなので、基本ゼンツ。1人聴牌で下家との点差は6400。到底安全圏とは呼べないが、伏せてトップという選択肢が存在するのが大きい。
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南4局2本場 東家
連荘して2本場、一応伏せられるが、手が良すぎるので全力で和了に行く。ここでエンペラータイムに突入できれば大トップ、そこから残りの試合も取ればまさかの決勝進出もあり得る。
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11巡目で役役ドラ3聴牌!これをツモ和了れば次局満直・跳ツモ圏外なのでトップはほぼ確定する。そうなれば只管稼ぐことだけを考えればよくなり、しかも、他家は条件の兼ね合いで親リーに逆らうのは厳しいので、ワンサイドゲームになる可能性すらある。
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しかし、この36sがツモれない。17巡目に5mを引いて、念のため南と入れ替える。そして、最終巡目。デカトップを目指すなら聴牌取りもあるが、ここでトップならば、Aリーグ残留が確定するので、南切りで聴牌を崩す。伏せてトップ終局。
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終局
結果は41800点持ちのトップで+61.8pt。総合ポイントは90.9ptとなり、縦しんば2連続箱ラスとなっても、Aリーグ残留は揺らがない。
あとは残り2試合ともトップを取って上位入賞を目指すのみ。
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あとがき
ここまで自戦記を読んでくださった方、ありがとうございました。
このように自身の対局を振り返って、自戦記を書くのは初めてなので、拙い文章ではありましたが、何度か書くうちに文章力を磨いていきたい所存です。