低音障害型感音難聴とイソソルビドゼリーの話
耳鼻科で「低音障害型感音難聴」と診断されて、まずいと評判のイソソルビドゼリーを処方されたので記録を書いておきます。
私の自覚症状は、「音が聞こえにくい」ではなくて拍動に連動した耳鳴りでした。
激しい運動はしておらず、仕事もデスクワークだけなのに耳の奥が断続的にドクドク鳴っているのです。(「キーン」とか「ザー」とかの音ではない)
立っても座っても横になっても状況は変わらずでした。
そこで、症状発生から5日経った時点で耳鼻科を受診してみました。
耳鼻科では、以下の検査を行いました。
・細いカメラで耳の中をチェック
・鼓膜の動きを調べるティンパノメトリー検査(耳の中に空気圧をかける)
・聴力検査(通常版&骨導検査)
その結果、通常より低音の聴きとり力が弱いことが判明し、低音障害型感音難聴ではないか、という診断になりました。
ストレスなどで耳の中にリンパ液が溜まることが原因のようです。
めまいが発生するメニエール病も同じ原因ですが、リンパ液が溜まる場所が違います。
ストレス要因は、残業がとても多いのでそのせいだと思います。
そして、お医者さんに言われたのが
「まずいゼリーの薬を処方するので頑張って食べてください」
でした。
そんな予告をされたのは初めてだったので、どれだけまずいんだろう?と不安になりながら薬局へ。
処方された「イソソルビドゼリー」はこちらです。
某蒟○畑みたいな小さいサイズのカップゼリーで、中身はこげ茶。
寒天ベースの固め食感で、スプーンですくって食べます。1日3回、食後に1個ずつ。
元々は激マズなシロップ薬で、どうにかおいしく服用できるように頑張った結果がこのゼリーだったようです。
効果としては、「血漿浸透圧を高めることで、耳の内リンパ圧降下作用、利尿作用を示します。」だそうです。
ネットでゼリーの感想を検索してもひたすら「まずい」しか出てこなかったため、不安感を増大させつつパクリ…と食べてみたところ、
なんと普通に食べられました。むしろ「おいしい」の部類でした。
味の感想としては、ビターチョコレート味の寒天でした。
食べた後も舌に後味がしばらく残るので、苦手な人にはつらいかもしれません。
味を緩和させる対応策も一応試してみましたが、自分的には以下がよさそうでした。
・冷やす(ただし、冷凍しても凍らないので食感はそのまま)
・コーヒー用のポーションをかけて食べる
・服用後、すぐに柑橘系の飲み物を飲む
検索では「コーラを飲む」派もいましたが、味の系統が同じなので後味が打ち消されないと思います。
というわけで、特に苦労することもなく食べ続けて2週間。
耳鳴りは1週間後に半減→2週間後にはなくなり、聴力検査の結果も正常値に戻ったのでひと安心です。
ちなみに、お医者さんと薬剤師さんに「ゼリーおいしかったです」と伝えたらびっくりされました…。