第9回:次なる1歩を歩み続ける
この「飲むあんこのVTuberを立ち上げてコミケで完売するまでの話」は、5本くらい書き溜めたストックを毎日出したあとは、3日に1本か1週間に1本ずつ書いて出せばいいかなと思っていたのだが、現在のところ思っていた以上のPVもいただけており、しばらくは毎日更新を続けていくことにしている。お読みいただきありがとうございます。
さて、ところどころやたらと細かい日付が記載されているのは、Googleカレンダーの履歴やメンバー同士のやり取りに使っていたDiscordサーバーにログが残っているからで、制作的な記述はそのログを頼りに書かせてもらっている。こういう機会に見返してみると、当時のやりとりが思い出されて気がついたら時間が消えていたりする。
2021年11月24日に「アナログで変わった正解で」のMVをYouTubeに投稿、プレスリリースも発信して正式にshiroANプロジェクトがスタートした。
YouTubeのチャンネルなどアカウントは先んじて作成していたので登録上のずれこそあれど、この原稿を書いている2023年11月で丸2年、そして3年目へと突入しているのは感慨深い。
約半年準備期間があり、キービジュアルやMVはすでに完成していたものもあったが、プロジェクトスタート時に行ったTwitter(現エックス)キャンペーンなど、もろもろの準備などを含めてベターなタイミングでの公開となった運びだ。
ときちさんと打ち合わせや雑談をしながら「やっと公開されましたね」という話題は出ていたものの、現時点で振り返ると準備期間を経てお目見えとなったことで1歩目を踏み出したという区切りこそ感じていたが、2歩目3歩目のことを同時に考え続けていたので特段公開したということに対する感情や思い出は実はあまりなかったりする。
雑誌編集者時代も、記事の校了から実際に雑誌となって手元で読めるようになるまでにはラグがある。見本誌が届いたタイミングでは大抵次の雑誌の仕込みなどをしている時期なので、そういうものという染み込みなのだろうと原稿を書きながら自分では納得してしまった。
さて、そんなプロジェクトスタートのタイミングで、VTuber業界を中心にサウンドクリエイターや制作・ディレクション周りで活躍していたchocckさんもプロジェクトメンバーに加わる。
MVを中心とした展開を想定していたが、ときちさんの知り合いにモデラーの明日葉わがみさんがいたこともあり、VTuberとして活動できるように3Dモデルの制作もこの頃から話が上がり始める。
モーションキャプチャースタジオでのフルトラ撮影(全身にセンサーをつけてアクターの動きを3Dモデルに落とし込む方式)を想定して、3Dモデル制作もスタートしていった。
同時期に「From my Dream」の楽曲が制作されており、こちらもMV制作を進めていくのだった。shiroANプロジェクトは2歩目3歩目と歩みを止めることなく進んでいく。
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