YouTubeの歌まね動画で絶大な人気を誇る、"カメレオン・シンガー"とみさん。インタビュー後編では、音楽を好きなままで続けていくにはどうしたらいいのか、ともがく葛藤の半生を伺った。
●歌まねにどうしても振り切れない自分
●tripleTという奇跡のプロジェクト
●真ん中に出ない人たちとの音楽
●音楽業界、そして父親を乗り越えて
●ラベルを捨てて生きてみたら
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とみさんとのインタビューを終えた後、不思議な爽やかさにしばらく包まれた。
夢を諦める40代は多い。これから夢を抱こうとしても、色々な壁が立ちはだかることだろう。
それでも、自分に貼り付けられたラベルの中に縮こまることなく、純粋な気持ちのままで生きていく自由は、誰にでもあるのではないか? そこに飛び込むか諦めるかは、自分次第なのではないか?
とみさんと話していて、そんなことを思った。
今日もとみさんは、郵便配達のバイクに乗っている。
夜には仲間と集まって次のライブの準備をし、YouTubeを通じてネットの世界へ音楽愛を届ける。
街行く人達の誰もがそうやって、好きなことを好きなままで生きていても「普通」だと思ってもらえる時代。
とみさんは少し先にそこへ飛び込み、一つの小さな希望の道を作ってくれているのかもしれない。
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