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シンギュラリティ前夜の風景

世の中の出来事

11月4日 - イランアメリカ大使館人質事件。
11月18日 - 第1回東京国際女子マラソンが開催される(国際陸上競技連盟初公認の女子マラソン)。
11月20日 - アル=ハラム・モスク占拠事件。

シンギュラリティ

祖父は小諸市西原でガラス店を営んでいた。
いつも週末は両親と一緒に祖父母の家に遊びに行っていた。
祖父は初孫の私が行くことを毎週楽しみにしていたようで、
週末はできるだけ仕事を終わらせて私をいろいろな場所に遊びに連れて行ってくれていた。
ガラス店のトラックの助手席に乗せてもらい、懐古園に併設された遊園地や動物園、
小諸商店街のおもちゃ屋さんへ遊びに連れてってもらった。
その帰りは小諸駅前にあったスーパーツルヤさんのフードコートでアイスクリームやジュースをご馳走してもらったのだ。
当時の小諸市と佐久市の風景は、商店街とガソリンスタンド、その他は民家と山と田畑だけであったのを覚えている。
今のように大型ショッピングモールやコンビニ、ドラッグストア等はどこにも無かった。
その代わりに民家に混じって個人経営の小さな酒屋さんが各地に点在していた。
Wikipediaで1970年代の航空写真を見ると、本当に田畑しか見えない。
黄土色の地面が一面に広がっている。
過去に人類が経験したほとんどの時代は、1人の人間が一生涯の間に生活スタイルや文化が変わらないのが当たり前であり、
短い人生の間に周りの風景が変わることなどあり得なかったのである。
今現在生きてる私たちは、シンギュラリティ直前の今まで人類が経験してこなかった特殊な風景を見ているのかもしれない。

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