長崎屋デジャブ
世の中の出来事
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11月17日 - エジプトルクソール神殿でイスラム過激派によるテロ事件。(ルクソール事件)
11月18日 - まんが名作劇場サザエさん放送終了
長崎屋デジャブ
1997年4月、大学入学と同時に見知らぬ街のアパートで独り暮らしを始めて、早くも半年が過ぎた頃である。
小春日和のある日曜日の午前中。
住んでいるアパートの最寄り駅から電車に乗り、2つ目の駅で下車してみた。
駅名は誰もが聞いたことのある少し有名な駅なので、まえから一度は行ってみようと思っていたのだ。
電車が到着し駅から出てみると、想っていたより小さな趣のある町であった。
駅前にはどこの街にもありそうな商店街が続いており、せっかく来たので一応歩道沿いに歩いてみることにした。
片側1車線の車道の両側には広い歩道があり、その歩道を歩きながら、どんなお店があるか眺めながら歩く。
しばらく歩いていると、どこかで見たことあるような風景が目に飛び込んできた。
記憶がある風景であり、間違いなく一度昔に来たことのある場所である。
たくさんの店舗が並ぶ中、突如アーケードがあり、その奥に長崎屋が店を構えている。
幼少時の私には夢のように楽しそうな景色に見えたのだ。
そのアーケードが店の入り口に繋がる道になっており、自転車置き場も併設されていて、何度考えても間違いなく幼少時に来たことがあるようだ。
ちなみにwikiで調べてみると昭和57年3月に開店したということなので、私が4歳の頃には存在していたということになる。
しかし誰と一緒に何の目的で来たのか、全く思い出せない…
そこで何かヒントがあるかと思い、長崎屋の店内へ入ってみた。
店内は至って普通の長崎屋であり、何も手掛かりは掴めずに店を出ることになった。
長野県に生まれ育った私が、わざわざ遠く離れた小さな町に来ることが本当にあったのだろうか。
それとも立地条件が似たような長崎屋が、別の店舗にあるのだろうか…
もしかしたら思い違いなのかもしれない。
これ以上考えても仕方ないので、買い物をして帰ることにした。
何とも不思議な体験であった。
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