テキレボEX2参加レポート
こんにちは、アールワークスのシロジです。
Text-Revolutions Extra2、注文した本が無事届いてイベント終了ということで、一参加者の「感想」を残しておきます。
まずは半年ほどのあいだ、皆さん本当にお疲れさまでした。
第一回のレポを踏まえて、前回からのアップデート部分を中心にふり返っていきますね。
1.まさかの「2」
「Extra」という名のとおり、第二回なんて想定してなかったし、ないのが一番だと思います。
少なくとも私にとってオンラインイベントとは「コロナ禍での緊急対応」であって、リアルイベントがあればそちらを選びます。このへんは人によってイベントの位置づけが違うと思うので反論は当然多いと思いますが、どうしてもリアルイベントに参加したい人間がいるというのも事実なんです、ということで。
でも世の中の情勢は変わらず、リアルなテキレボは開催できず、EX「2」が告知されたときには正直「ありがたい」と思いました。参加にも迷いはありませんでした。
2.まさかの延長
全サークルの頒布物を一手に引き受けて仕分け、注文者へ発送するというのがテキレボの肝です。
注文確定後に集めて発送、というのが委託頒布と異なる点です。
ところが首都圏の緊急事態宣言に伴って、人海戦術での発送作業ができなくなってしまいました。
ということで、作業時期を3か月延期してイベント期間もそのぶん延長される旨が、開催期間中に発表されました。
中止だったら返金対応やらなにやら、サークルも購入者もそれはもう大変なことになってたと思うので、とてもありがたい決断だったと思います。
でも3週間で終わると思っていたイベントが実質3か月ほどに延長されると知った瞬間、つい崩れ落ちたこともまたサークルのリアルでありまして…
もともと同人誌即売会って一日限定のお祭なので、こちらも「ずっと祭をつづける」ことに慣れてないんですよね。2,3週間でもかなりイレギュラーなのですが、それが3か月となると「祭」ではなく「持久戦」になるわけですよ。ハーフマラソン走ってる途中でフルマラソンになりました、くらいのしんどさ。
だれも悪くないし、準備会の決断は時期的にも最適だったと今また三度目の緊急事態宣言が出てしまった現状では強く思います。
本当に本当に、中止じゃなくてよかった。ありがとうございます。
ただ結果的に、とくに前半からやっているサークルは、「持久力」を試される状況になってしまいました。
3.サークル参加
やることが…やることが多い…!!
サークル側のやることをざっくりまとめて時系列順に並べるとこんな感じ。
今思い出してるので、前のほうはもっとなんかあったかもしれない笑
□購入期間前
□申込
□送金
□webカタログ登録
□タイトルにジャンル付加
□告知・宣伝
□購入サイト確認
□(任意)
□企画参加
□各企画ごとにタスク発生
□購入期間中
□告知・宣伝
□各企画ごとにタスク発生
□購入期間後
□受注確認
□売上請求
□仕分け票作成
□個別梱包
□発送
リマインドやお知らせのメールが何度も送られてくるので、よほどのことがなければ忘れたりはしないのですが、それでもつい後回しにしてギリギリになってしまったり。
普通の同人誌即売会にはない特殊な手順が多くて、サークル用の説明を何度も確認しながら細心の注意を払って作業することが多かったです。
ちなみにうちのwebカタログは以下のページ。まだ見られますよ。
4.webアンソロジー
テーマは「手紙」。
手紙は何度か作品の中でネタにしていることもあり、もうなんも出ないわ…とけっこう長いこと頭を抱えていました。11月に出して約一か月後に掲載。
がんばって書いたのでがんばって読んでください…
ジャンルは掲載時にテキレボ側でつけてもらう形式なのですが、自分のテキストがライトノベルに分類されたのが新鮮でした。生まれて初めてじゃないかしら。
私自身はジャンルについてほとんど知識がないので、どのへんで判断されたかも推測できないのですけど、ライトノベルという表紙がついたことで、普段うちの本に触れる機会のない方にも読んでいただけるきっかけになっていたらうれしいです。
ただ、最終的にものすごい本数になってしまったことを考えると(302作品?)、準備会側の作業負担軽減のためにもジャンルは自己申告制にしてもいいのでは?と改めて思いました。掲載の「作業」よりもジャンルの「判断」のほうが、負荷が高い気がするのですよ…
これは読み手目線なのですけど、アンソロ関係のお知らせはTwitterアカウントが別だったらよかったなと思いました。
なにしろ作品数がすごいので、公開お知らせもすごい勢いで流れていってすぐ他の情報に埋もれてしまって、あと個人的にはネタバレNG派なので、感想を先に見てしまうと読む楽しみが半減するというか…もちろん逆に読みたくなる感想もあるので難しいところですが。
アンソロ用アカウントがあって、プロフィールのURLにテキレボアンソロのトップページ貼っていただいて、固定ツイートにタグの運用がっつり載せていただければ、ネタバレ感想避けつつ自分のペースで作品を追えるかも…って都合のいいことを思ったのです。
でも運用大変ですよね…アンソロ担当者みたいな人がいないと現実的じゃないですよね…
5.サークル自主企画
前回はなかったので、今回テキレボEX初実施となる自主企画。
盛りだくさんで、一般参加者としても参考にさせていただきました。
アールワークスは恥も外聞もなく笑、少しでも引っかかる!と思った企画には軒並み参加してました。
自分でも途中でどの作品をどこに登録してるかわからなくなったり、締切や募集要項がごっちゃになったり、登録ミスがあったり、各主催さんにはご迷惑をおかけいたしました。
あと前半で力尽きちゃったのは我ながら情けない…
延長戦でも新規企画が目白押しでしたが、そっちは時間的余裕がなくてほとんど参加できなかったのが残念です。
でも後から考えると、5つくらいに絞ったほうが管理的にも告知的にもよかったかもしれない…
これも、企画関連はTwitterを別アカウントにしていただけたら、主催者・サークル・一般参加者みんながアクセスしやすいような気がしました。
ていうか、そういう企画があればよかったですね!
自主企画の情報をまとめる自主企画!
ハッシュタグ、告知アカウント、応募方法、わくおたパックやアンソロなど頒布物の有無などを一覧で確認できる表があって。
募集期間や公開期間、ネップリ頒布期間などを企画別にGoogleカレンダーに登録して、参加者が自分のカレンダーにそれをインポートできたり。
れぼんちゃんはその企画アカをRTするだけでいい的な。
余力があれば自分がやりたかったです。Twitterでリストを作ってても、この人はなんの企画の人だっけ…ってなったり、ネップリはツイートに気づかず逃しちゃったりしたのもあったので。
サークル仲間が「参加したほうがいいのはわかるけど何をすればいいか確認するのも一苦労」「企画によって形式が違いすぎて興味のある本まで辿りつかない」とこぼすのを聞いていたので、そのへんを整理するだけでもサークル・一般双方に益があるのではと思ってました。
ちなみにシロジ初主催レポートはこちら。
バタバタしてるんで参考になるかは保証しません。あと長いよ。
6.告知宣伝
まず今回みんな思ったんじゃないかと。
れぼんちゃんアカウントの荷が重すぎる…!
業務連絡、webアンソロ、サークル企画、告知宣伝RT、サークル情報、各種啓蒙…大変すぎる!!
二度ほど凍結もされてたような? RT祭で凍結はイベントアカウントの勲章(?)とはいえ…
わかる、複数アカウントの運用が大変なのはわかるし、全部みんなに見てほしい情報なのはとてもよくわかる!
でもEXに関しては、情報が多すぎるんですよね。
各サークルの宣伝や独り言が無意味とは言わない。そこも含めてのイベントだと思う。私もサークルアカじゃなく個人アカのツイート拾われると無性にうれしい。わかる。
でも膨大なRTで準備会からのそこそこ大事な(でも準備会アカウントでは触れない)お知らせや貴重なアドバイスもどんどん流れていくし、企画は告知まで手が回らないと不利だし、webアンソロは公開のお知らせも感想も同時に流れてくるし、参加者の宣伝ツイもどんどんRTされるし、もう追いきれない。
基本的にはれぼんちゃんがオールRTでいいんですけど、企画「だけ」アンソロ「だけ」のツイートを見るための選択肢として、アカ分けしていただけたらうれしいですという一参加者のワガママでした。
とにもかくにもれぼんちゃんありがとう。何百回でも言いますがゆっくり寝てください。
人の心配より自分の話をすると、もともとTwitterがあまり得意じゃないので(イベント前後しかアプリをスマホに入れないレベル)今の時代をどう生き抜いていいのかわからずにいるんですが…
他のサークルさんでも「オンラインイベントはTwitterが主戦場なのにタイムラインについていけなくて告知もできなかった(技術的/時間的/心情的に)」って人、いるんじゃないかなあ、と思いたい。
私はサークルの告知担当だし、主催企画もがんばったつもりだけど、Twitterはかなりbot任せでごめんなさい…
botも、ただランダムリピートするだけじゃなくて、画像なんかでいろいろ工夫できたんじゃないかなと終わった後は思います。
Twitterサイズの画像が手持ちになくて、画像添付してもフックのないサムネイルになってしまったとか。
あとテキレボの参加者がキャラクターを見たいのか世界観やストーリー重視なのかが全くわからなくて、そのへんで迷走してた部分もありました。
J庭だとBLじゃなくてもカップリング最優先なんですけど、そういうわけにもいかないし。
試し読みができたほうがいいのか、作品情報が伝わったほうがいいのか、とか未だにわかりません。
なのでこういうの↓が混在乱立するわけですよ。
こういうの↓も全サークルにやってほしいわけですよ。
7.購入サイト
サンプルへのリンクが!!
すばらしい!!!
前回、購入サイトからサンプルへのアクセスができなくて「気になるけどよくわかんないからやめとこ」ってなったのがけっこうあったので(ものぐさ)、すごくありがたいです!!
なにしろ300サークル以上。リアルイベントだって全部回れないレベルです。
各企画タグも参考になりました。
作品数は多かったけど、検索は以前よりしやすかった気がします。サークル側も紹介部分にキーワードを入れ込むことを覚えたからかもしれない。
ただやっぱり「webカタログ(パンフレット)」と「購入サイト(イベント会場)」の関係を把握できていない方はいらしたかも…
対案はないのですけど、せめてどっかの部分で(リンクでもいいので)二者がつながっている部分があったらいいなあと…システム的に難しいのは察しているんですけど…
8.結果報告:サークル編
データがExcelファイルで!!
すばらしい!!!
前回のテキストデータでもなんとかなったといえばなったんですが、明確に区切りがあるデータは扱いやすさがちがいますね。スマホからでも集計できる。
マイExcelは持ってないので、Googleスプレッドシートで集計しました。
余談ながら…
これは先日別件で訊かれたんですが、いちおうPC用にLibreOffice(OpenOfficeの後続)というOffice代替はあります。iOSにもデフォルトアプリあるから、Androidにもあるはず。つまりスマホしかなくても集計はできます。
でも手軽さからいけば、Googleドライブが優勢ではないかと。Excelユーザーにもオススメ。
さてアールワークスの結果ですが。
グッズ抜きで30件強でした。前回は20件弱だったので、期間が延びたぶん…ということになるでしょうか。頒布種数も増えてるし、一概に「前回よりよかった」とは判断できないのですが。
自慢ではなくて、創作ジャンルに「地縁」のないサークルがどれくらい受注したか知りたい方もおられると思い、あえて記録しています。多いか少ないかは自分でもわかりません…
前回は、全ての頒布物が満遍なく同じように売れたのですが、今回はわりとしっかり結果が分かれました。
特殊装丁が明確に伸びました。あとアンソロジー。いろんな作家のテキストが読めるというお得感が伝わったようです。
装丁まとめ企画さんで出していただいた記事も効いてたらうれしい。
初の試みとしてセットを作ってみたんですが、とくに値引きもないのに注文がありました!
富豪セットはほぼジョークだったのでいいとして、アンソロジーセットと特殊装丁セットが出たのは、上述の印象と一致します。BOOTHでもやってみようかなー。
前回のように全部買いはなく、多くて3,4種といった感じ。
サークル数と頒布数が段違いに増えたことを思えば、当然の結果ではあります。
逆に、告知を強化したつもりの本がそれほど出なくて、工夫が足りなかったのかな…後半力尽きたせいかな…運が悪かったのかな…テキレボ購買層と合わなかったのかな…と答えのない反省会に突入したりもしました。
ともあれ。
予算も決まっている中、お気に入りのサークルさんもある中、期間も長くて目移りしまくったでしょうに、最終的にアールワークスの本を選んでくださった皆さま、本当にありがとうございました!!
9.結果報告:一般参加編
予算設定は迷ったんですが、いつもリアルイベントで10000円以内を目安にしているので、だいたいそのへんで。
注文したのが当初の購入期間だった1月前半でして、その後忙しくて追加注文もできなかったので、自分がなにを買ったかは4月後半までに完全に忘れてました。
1月の自分から4月の自分にサプライズプレゼントです。折りしも誕生日の数日前でして、そりゃもうハッピーバースデーわたし!ですよ。
着払の送料は1050円でした。13サークル買ったからそれぞれのBOOTH店舗で買うこと考えたら実質無料!
今回は段ボールのリサイクルもしてるよ~とのことで、うちにはどなたかのれぼんちゃんわくおたステッカーつきの箱が使われてました。うちの段ボールはちょっと変な形だったから(妙に細長い)たぶんリサイクルできなかったんじゃないかな…笑
しばらく忙しいので積ん読になってしまいますが、感想をお伝えするところまでいけたらいいなあと思うだけは思っています。
10.わくわくおためしパック
今回は、内容検討と制作時間が十分にとれず、アールワークス不参加となりました…
申込数480(実数300)ですって。それだけの人数に自分のテキストを配布できる機会ってなかなかないので、できればSSなりエッセイなりを出したかったのですが、テキストを生み出す余裕が全くなくて…本当に残念です。
でもまあ自分は申し込んだので、皆さんのわくおたはゲットできました。
ざっと数えてまたしても100サークル以上はありました。300部の無料配布物を用意できる方が常にそのくらい待機してるってことですね。
数えただけなのでまだ中身は拝見してませんが、ホチキス留めの冊子もありなんだな~とか袋に入れちゃえば2冊以上でもいいんだな~とかいろいろ目からウロコでした。
うーん、やっぱり参加したかった…
個人的な見解というか好みなんですけど、テキスト系イベントなのでこちらもそういうモードになってて(チャーハンの口になってる的な)、何かしら文章が載ってる紙モノのほうがうれしいですね。雑談とかでもいいので。サークル名刺・栞だけとか表紙イラストだけとかで頒布物の詳細がわからない紙片だと、全く知らないサークルさんの場合スルーしてしまうことが多いです。個人的な話ですけど。
11.その他いろいろ雑感
関東住まいとしてはボランティアスタッフも行きたかったんですけど、日程的に川崎まで行ける感じではなかったので泣く泣く断念しました。
というわけで私のテキレボは「頒布して」「購入する」で完了です。
今回も、サークル参加案内を読解できなかったというツイートをちらほら目にしました。
落ちついて全部読めば大丈夫だと思うのですが、〆切やタスクに追われるサークルとしてはつい読み飛ばしたり誤解したまま動いてしまうこともあるのはよくわかります。
老婆心ながら、1ページに全部の情報が詰め込まれていると、目的の情報にリーチするのが手間取るのかなと。もしくは目次があったらよかったなと。
全員が目を通す必要がある部分(売上請求や発送など)、一部の人に必要な部分(欠品連絡など)が別ページになっているだけで、「たくさん書いてあるから読み飛ばしちゃえ」という人も「隅から隅まで読んだけど結局なにが大事かわからない」という人もある程度は少なくなる気がします。
仕分け票も、前回と大きく書式が変わっていて混乱した人が多かったようです。
私は前回の作業をきれいさっぱり忘れていたので大丈夫でしたが笑
これも、「全員が記入する箇所」「一部の人が記入する箇所」が視覚的に分かれていたら(枠が上下に分かれているとか)、迷わなかったかもという印象です。
テキスト系イベントなので、本来はサークル参加者の読解力は通常より高いはずなんですよ。とはいえ、どういう伝え方をしても伝わらない人が1割程度は出てしまうという話も聞きます。
300人いれば最低30人がまちがえる想定とすると…いやほんと準備会の皆さんには頭が下がります。この記事は感想なんで好き勝手言っちゃってますけど、常に「ああ、この作業の先に準備会のさらなる膨大な作業が…」と想像して両手を合わせていました。れぼん大明神を拝む儀式。
12.次回参加について
来年以降、無期延期になっている第10回Text-Revolutionsが開催されたら、絶対参加するつもりでいます。
リアルイベントに飢えすぎてるのもあるけど、今回お世話になったいろんな関係者の方に直接お礼を申し上げたい。
もしEX3があったら…
タイミングにもよりますが、やっぱり参加すると思います。創作系オンラインイベントの中では規模が段違いなので。頒布するあてのない在庫を抱えているサークルとしては非常にありがたい存在です。
もしスケジュールの関係でサークル参加できなくても、一般参加で購入はしたいですね。個別の通販だと、送料や手数料の関係もあってほんとうにほしい本に絞り込んでしまうんですよ。テキレボEXは仕組み上「買えば買うほどお得」になるので、リアルイベントと同じように「よくわからないけどちょっと買ってみようかな」マインドが発動します。そうやって新しい推しサークルさんを見つけることもあるわけで。
そういう意味では、最もリアルイベントに近い貴重なオンラインイベントなんじゃないかと思っています。
でもまずはれぼんちゃん準備会の皆さんサークル&企画主催の皆さん、ゆっくり休んで、しっかり寝てください!!
(あと感想ください)
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