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【後編】スティーブ・ジョブズ氏をガッチガチに調べました
なお、後編はスティーブ・ジョブズの「性格、生活、闘病」に焦点をあてて執筆しています。
性格
完璧主義
完璧主義がゆえ、一切の妥協を許さなかった。
iPhoneのような、美しい見た目はもちろん、製品裏の基盤にまで美学を求める徹底ぶり。
完璧であるためには時間もコストも惜しまないので、
開発者のアイデアを一蹴
費用対効果をフル無視
計画を数か月遅らせる
なんてことは日常茶飯事だった様。
カリスマ性
プレゼンテーション能力、発想、実行力、どれもトップクラスの実力を兼ねそろえていた。
そんなジョブズに対して「現実歪曲空間」という造語が作られたほどだ。
自己中心的
ジョブズの基準を達成できなければ激しく叱責
人格否定もしょっちゅう
反対意見はその場で解雇
自分の意見が絶対
長女リサへの冷酷な態度
あげればキリがない。
調べればいくらでも…。
感情の起伏
ジョブズは、喜怒哀楽の感情を隠すことがなかったと言われている。
2009年に行われた肝移植が終了するまで、とくに怒りを表にしていた様。
その1つとして、「MobileMe」にバグが発生した際、ジョブズ氏は開発チームに30分ほどの叱責を加えたあと、ほとんどのメンバーを解任した。
創造性・革新性・独自性
ジョブズ氏が残した実績の数々が、すべてを物語ってる。
彼は創造性を「異なる経験や知識を結びつけ、新しい価値を生み出す力」と定義。
「創造性とは単に物事をつなげることだ」とのちに語っている。
性格
日常のルーティン
早朝の起床
毎朝6時頃に起床。
毎日鏡に向かって、「今日が人生最後の日だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか」と問いかけていた様。
服装の簡略化
黒のタートルネック(イッセイミヤケ製)とジーンズを着用。
「服を選ぶ時間を節約し、重要な決断に集中するため」と語っている。
家族との時間
朝食は家族と一緒に取り、子どもたちの宿題を手伝ったり、学校へ送り出す時間を大切にしていた。
仕事の開始
家庭で1~2時間ほど仕事をした後、オフィスに向かう。
自宅にもオフィスと同じ環境を整え、どこでも効率的に働けるようにしていた。
会議と製品レビュー
毎週月曜日にはAppleの幹部と「マラソン会議」を行い、全製品の進捗状況や課題を確認。
この会議は、Appleの方向性を統一するための重要な時間である。
食生活と健康
特定の果実、野菜、ジュースしか飲食しないフルータリアン(果実食主義)な食生活を送っていた。
時折断食を行い、体を健康な状態にリセットしていた様。
これも彼の精神的な集中力を高めるための一環とされている。
創造性を支えた習慣
ジョブズは、創造性を高めるために「遊び」と「探求」を日常生活に取り入れていた。
遊びが創造性は刺激し、問題解決能力を向上させる。
探求心から、若い頃にインドへの旅や禅の修行を通じて精神的な探求を行った。
これが彼の人生哲学や製品デザインに大きな影響を与えたとジョブズ自身が語っている。
家族との時間
家族と一緒に夕食を取り、その後は自宅の庭で育てたハーブを使ったハーブティーを飲む習慣があった。
夜は瞑想を行ったり、リラックスできる音楽を聴いて過ごしていた。
精神的な探求
禅の影響
ジョブズは禅の修行を通じて、シンプルさや集中力の重要性を学んだ。
この影響は生活全般に取りいれられ、Apple製品のデザインや彼のリーダーシップスタイルにも表れてる。
闘病
2003年に膵臓の神経内分泌腫瘍(膵島細胞腫瘍)と診断。
2011年に56歳で亡くなるまで、約8年間にわたる闘病生活を送ったジョブズ氏。
膵臓の神経内分泌腫瘍と診断(2003年)
ジョブズは診断後すぐに手術を受けることを拒否。
診断から約9カ月間、マクロビオティックやスピリチュアル療法、食事療法などの代替療法に頼った。
しかし、これにより病状が悪化し、肝臓への転移が進んだとされている。
手術の決断(2004年8月)
膵臓の腫瘍を摘出する手術を受けた。
この時点で、腫瘍はまだ外科的に取り除ける段階にあった。
手術後の復帰(2005年)
手術後、ジョブズはスタンフォード大学の卒業式スピーチを行った。
ジョブズがスピーチで残した有名な言葉。
点を繋げる
愛と喪失
死
ハングリーであれ。愚か者であれ。
全文は、こちら。
健康に対する疑惑(2006~2008年)
この期間、ジョブズはAppleのCEOとして活動を続けましたが、体重減少や健康状態の悪化が目に見えてわかるように。
メディアや投資家の間で彼の健康に関する憶測が広がっていた。
肝臓移植とその後の経過(2009年)
2009年1月
ジョブズは「ホルモンバランスの乱れ」による体重減少を理由に休職を発表。
2009年3月
肝臓への転移が確認され、肝臓移植を受けた。
この手術は、神経内分泌腫瘍の治療としては稀なケースであり、非常に大規模なものだった。
2009年6月
手術後、ジョブズはAppleのWWDC(Worldwide Developers Conference)で復帰し、iPhone 3GSを発表。
この時点で、彼の健康状態は一時的に安定していたとされてるが、詳細は不明。
がんの再発(2010年)
ジョブズは再び体調を崩し、イベントでの登壇時に痩せ細った姿が目立つように。
それでも、iPadの発表など重要な製品の発表を続けていた。
最後の闘病(2011年)
2011年1月
健康状態の悪化により、再び休職を発表。
この時点で、病状はかなり進行していた様。
2011年8月
ジョブズはAppleのCEOを辞任し、会長職に就任。
この決断は、彼の健康状態がもはや経営に専念できる状況ではないことを示していた。
2011年10月5日
ジョブズは膵臓がんによる呼吸不全により、自宅で息を引き取った。
ジョブズ氏が最後に残したと言われる言葉はこちら。
なお、文中では病室で亡くなったかのように記載されているが、ジョブズ氏は自宅で闘病、死去しているため、真実かは定かでない。
それでも、大きな学び得られる文なのではないか。