見出し画像

年に100回配当が貰えるシステム

こんにちは。
配当株投資の魅力にようやく気付きました。

私は元々キャピタルゲイン狙いの(今もそうですが)株をたくさん保有して、含み益が出たら売って利益を出そう!と考えて投資を始めました。

ですが、投資本をたくさん読むうちに自動で収入が入るシステム持ってる人が最強じゃない?と考えるように。

生活してるだけでお金入ってくるわけですから。

しかし、自動でお金を生み出すにはそれなりの元本が必要です。

毎月1万円の配当ぐらい余裕でしょとか思っていた私。それはつまり、年間12万円の配当。利回り5%とすると、240万円用意しないといけません。投資を始めたばかりの人には、そこそこキツイ、、

これではいつになっても、不労所得生活が送れないので結局、キャピタルゲインでドカンと稼ぐしかない!と。もしかしたらこのループに入ってる人、私以外にもいるんじゃないでしょうか?

今回はキャピタルゲイン狙いの私が、
配当投資の素晴らしさを知るキッカケとなった

「年100回の配当投資術」

のレビューをさらっと書いていきたいと思います。


-------

本の内容

内容をざっくり解説すると、

  • 25種類の配当株×4半期支払い=年100回の配当

  • 増配+配当再投資が最強

  • 下落時ほど配当株が力を発揮する

こんな感じでした。

特に、下落している時ほど配当株が強くなるというのは目から鱗でした。配当株を買うことは、インデックスやキャピタル狙いの個別株に投資するのとは訳が違うというのが身に染みて分かる内容です。

後半はオプション取引の話が出てきて難しいですが、前半は誰でも直感的に配当投資の良さを理解できるものとなっていました。

では、1つずつレビューを書いていきます。

-------

年100回の配当


これはそのままです。

25個の米国配当株を購入して、4半期に1回配当が貰えるので単純計算で100回貰えるよって話です。平均するとだいたい3日に1回も収入が入ってくる。ワクワクするような文言ですね。

※知らない人のために補足すると、米国株は3ヶ月に1回決算があり、その度に配当が支払われます=年4回配当が貰える。日本は年2回なのでそこが大きな違いです。

ちなみに皆さん気になる所ですが、この銘柄に投資しろ!というのは記載がありませんでした。やはりそこは個人のブログでもない限り、名言は避けるのが一般的なのでしょうか。私はそう思うことにしています。

しかし、どういう銘柄が良いかについては過去のパフォーマンスを参考に解説されていたので、次の項目でそれを紹介します。

-------

永久増配株の魅力


初めにも書きましたが、
増配+配当再投資が最強
というのが、本書の最も伝えたい内容かと私は思います。

つまりは、ずっと増配する株を保有して更に再投資を続けろってことです。どういう銘柄を選べばいいかの答えはこれです。

本書にあったデータの詳細は調べていませんが、増配する企業はそうでない企業よりも株のパフォーマンスが高いそうです。

以下、本に記載の内容を要約しました。

1972年から2010年の間で企業を以下のように分類し、分析した。

  • 減配・配当消滅企業

  • 無配当企業

  • 配当額維持企業

  • 増配・配当開始企業

これら4つを比べる。
最初に投資した100ドルは38年後に、

  • 減配・配当消滅企業 → 82ドル

  • 無配当企業 → 194ドル

  • 配当額維持企業 → 1610ドル

  • 増配・配当開始企業 → 3545ドル

の結果になる。

未だにドル換算されるとつい日本円に直してしまう私ですが、単純に何倍になったか見ればいいだけですね。

これを見ると、配当を出さない企業より配当を出す企業の方が圧倒的にリターンが高いことが分かります。

増配株の凄さを実感するため、本書に記載のあった具体的な例を挙げましょう。連続増配企業のP&Gです。

仮に、1981年に1万ドル分のP&G株を購入していたら、32年後の2013年末には33万7821ドルになり、10万8940ドルを受け取っていたことになる。
配当を更に再投資していれば、81万1840ドルの貯蓄と毎年2万5093ドルの配当を生み出していた。

分かりやすくまとめると、
・1ドル=100円として
・32年間P&Gに100万円預けながら、
・配当を再投資すれば元本が8100万円になって、
・毎年200万円の配当=毎月16.6万円の収入
が入ってくる。(追加投資なし)

こんな感じです。

何かこの数字見た時、バグでも発生してるんじゃないかと思ったのですが、増配する株に投資するとこういう事が起こるのです。

もちろん、この場合は32年間かかってここまで成長しました。

ここから学ぶべきこととしては、複利の恩恵を受けるには時間がかかる。でも時間をかけると、とんでもないパフォーマンスになって返ってくる。
こんな感じでしょうか。

-------

余談ですが、私は投資家の名言集が好きです。笑

なぜかすごい事を知ったような気分になるからですかね。本書にもあった名言を1つご紹介します。

「私が大金を稼げたのはアイディアがあったからではない。座って待っていたからである。

                            -伝説の投資家 ジェス・リバモア-

何かいいですね。無駄なことせずに待っとけということでしょうか。

--------

下落時ほど力を発揮する


最後です。

配当株投資において、下げ市場はむしろ好都合です。投資の原則である、「安く買って高く売る」
に反してるかのようですが、本書を読めばその理由が分かります。

これも例を挙げましょう。
以下、本書を要約したものです。

ある配当株を米国の市場平均S&P500と比較する。

1937年以来、市場が10年間の下降状態にあるとする。年平均2.27%ずつ資産が減っていく。つまりは、10年後に資産の20%が無くなっているという仮定。

ここで、
・配当利回り:4.7%
・増配率: 10%
の株を持っていたとすると、

普通は1万ドルが8000ドルまで減っているが、配当を再投資し続けたとすると、

・評価額: 1万8452ドル
・年間配当: 2400ドル
になる。

なぜか評価額まで増えてますね。
なぜこんなことが起こるのでしょうか。考えてみればとてもシンプルなのですが、もし市場がずっと右肩上がりだとしたら、株の値段も高くなります。つまり、毎年株を買う値段が高くなる。インフレみたいですね。

反対に、毎年下落していれば株を安く買うことができます。つまりは配当を出す株を安く買い続けることができる、ボーナスタイムのようなものです。なので、下落すればするほど株数を増やせて、それに伴って配当が増えるわけです。配当金は再投資しているので、評価額も大きくなります。ついでに増配もしているので、毎年貰える配当も雪だるまのようにでかくなっていく。

下落相場の投資ほど最終的に配当も多く貰えるなんて不思議ですね。これが、配当株はインデックスやキャピタル狙いの個別株とは明らかに違う点です。

-------

まとめ


いかがでしたでしょうか。
個人的には配当株を買う人の心情が分かり、本書を手に取った価値があったと思えるような内容でした。

私はよく5年単位でチャートを見ます。配当を出す株はその間+15%程度の成長で、ハイテク株は+200%越えの成長を見た時、これはハイテク株一択でしょとか思っていました。

配当株、全然お金増えなくない?と。

ですが、本書を読み終えて配当株を買い集める人の心理が分かり、また一つ賢くなりました。

実際の本には5年、10年、20年後にどのように資産が膨らんでいくかを表を使って分かりやすく説明し、より増配株への投資がすごいことが実感できるかと思います。

本書をまとめると、

  • 増配する株を買って再投資しろ

  • 配当株は下落の時ほど真価を発揮する

ですね。

気になった人は是非読んでみて下さい。
投資に対する考え方が少し変わるかと思います。

今日も、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!