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JIS配列フルサイズのLofree Flowが欲しいので作った話
先日Youtubeにて「Lofree Flow」のレビュー動画に出会ってから
あのコトコト音に魅了され、毎日買おうか悩んでいた
悩むポイントは2点
①100%キーボードの方が良い
最近は小さいキーボードが流行り?の様だが、事務作業メインの身としては
十字キーの独立やテンキーは合った方が都合がよい。
⇒これは「Lofree Flow100」という商品がありほぼ解決
②JIS配列が良い
"手が馴染んでいるから"が主な理由だが、外出先ではノートPCを利用していることもありUSとJISの併用は頭が混乱しそうなので避けたかった。
事務作業で矢印キーも多様するので独立してくれていた方が打ち間違いも少なくなる。
⇒これが問題。調べてみるとJIS配列のキーボード自体がかなり少ない。
考えてみると当然だが、日本語キーボードより英語キーボードの方が需要が大きいのだから仕方がない。
そうなると困った。
Lofree Flow100で妥協するか悩んだが、キーボードの事を色々と調べ始めて分かったことがあった。
・キースイッチは交換可能で、キースイッチ単体でも売っていること
・キーボードを自作する?人もいて、独創的な作品も数多く作成されていること
これであれば私の理想のJIS配列版のLofree Flowも再現できるのではないか。
早速調査をしたがLofree Flowで使用されているキースイッチは
「Choc V2スイッチ」という規格らしく、この規格に合うものを探していけば良さそうだった。
規格が分かればChoc V2に合うJIS配列の基盤を探せばよいものだと考えていたが、ここでも日本語の壁が立ちふさがった。
ない。
そもそも日本語配列の基盤やケースなど、豊富にあるものだと考えていたが全くない
これでは既存のパーツを組み合わせるだけという
"私の考えていた自作の範囲"(自作PCの感覚)
から大きく外れて、設計から始めないといけないのか…?と途方に暮れた。
ここである動画に出会った。
![](https://assets.st-note.com/img/1721524657652-EexWzwZcJP.jpg?width=1200)
この動画を見て、ホットスワップに対応していなくても、はんだを無理やり剥がして再取り付けして自分の好きなキースイッチを付けることができるという事に気付けた。
確かに考えてみるとそうなのだが、全然思いつかなかったし
実際にやっている人がいると心強い。
であれば1からキーボードを作る必要がない!
多分楽!
そう思ってからは、検索の方向性を
「日本語配列、100%キーボード、そしてLofreeのキースイッチに対応しているキーボードを探す」にシフトチェンジした。
見つけた。
Logicool MX Mechanical
![](https://assets.st-note.com/img/1721524240365-rjFgWE9vYt.jpg?width=1200)
もしかしたら他にも合ったかもだが、この商品が私の探した中で唯一、条件に一致するキーボードだった。
そして信頼と実績のLogicool(G502のマウスを愛用しています。)
MX Mechanicalは購入時点で赤軸か茶軸かを選ぶ仕様で、購入後にユーザーが取り換えはできないらしい。
が、メーカー保証外になることを承知で、ねじを外してケースを引っぺがし、はんだの付けなおしで無理やり交換することはおそらく可能だろう。
ここまで決まればあとは早い
購入したもの
用意したのは下記 ※あとで細かく記載します。
・ハンダゴテ(実家から借りてきたので0円)
・ハンダ(1000円くらい)
・ハンダ吸い取り機(約3000円)
・ロジクール KX850FT MX MECHANICAL(今回やメルカリでジャンク品を12000円で購入)
・Lofree キースイッチ:GHOST 90個(9000円くらい)
+追加購入(17個+17個 4500円くらい)
・キーキャップ(3000円くらい)
・キーキャップ取り外す工具(500円)
・日本語配列用キーシール(1000円)
今回のキーボード工作で準備したのは以上で、大体金額が3万4千円…
今改めて計算すると高級キーボードと言われるHHKBとかが変えちゃう値段ですね…w
(工具系は今後も使いまわせる+キースイッチも少し余りがありますがそれでも3万弱)
一旦金額のことは忘れて選んだものと経緯を簡単に紹介します!
はんだごて
こちらは実家にあった父のものを借りてきたのでプライスレス✨
(thanks!!)
はんだ
はんだ付け初心者なのでなにが良いとか分からず、実家のものと同じものを購入
はんだ吸い取り機
先ほど紹介した動画では「はんだシュッ太郎」が紹介されていたが、amazonで5000円程したので、一旦こちらの安物を購入。
性能がどう違うのかはいまいちわからないが、今回分に限っては普通に仕事してくれたのでOK
ロジクール KX850FT MX MECHANICAL
今回は赤軸のものをメルカリで購入、矢印キーが効かないということでジャンク品だったが、どうせキースイッチごと取り替えてしまうので問題なしということで即購入
Lofree キースイッチ:GHOST 90個(9000円くらい)
+追加購入(17個+17個 4500円くらい)
今回の要のキースイッチ
この子を付けたいがために四苦八苦した…
MXメカニカルのキー数が114キーあるので、amazonに出品されている90期―セットでは足りず、メルカリで17個入りを2つ予備も含めて購入。
キーキャップ
XVX 118キー キーキャップ PBTキーキャップ カスタムキーキャップ ロープロファイル 100%、75%、65%、60%のキーボード対応 ユニバーサルタイプ(ホワイト)
個人的に見た目は白い方が好みなのと、MXメカニカルの標準キーキャップはABS製ということで、より打鍵感をLofreeFLOWに近づけるべくPBT製のキーキャップを探した。
一応印字の所が透けているので若干光って見える。
ただ、日本語配列+ロープロファイルのキーキャップは全くなく、enterキーやspaceキーなど形状が特殊なものは諦めた( ノД`)…
⇒参考記事
「ロープロファイル、キーキャップ、PBT、日本語」の検索結果はほぼ0件です
キーキャップ取り外す工具
こちらは持っていなかったので購入、一応キースイッチやキーキャップにもプラスチックの工具は付属していたが、こういうのあるとテンション上がるし良しとする👍
日本語配列用キーシール
MacBook Airのキーボードに貼る用のスキンシールなるものです。キーキャップが日本語配列に対応した物がなかったので、細かい記号などの部分はこれを張り付けて無理やり対応させた。
("見栄えの悪さ"と"印字が違うストレス"を天秤にかけて今回は見栄えの悪さを取った)
実際に作業をしてみた
まずはキーボードが先に届いたのでとりあえず分解
分解には下記のサイトを参考にさせていただきました!
MX Mechanicalキーボードを分解
![](https://assets.st-note.com/img/1721533958510-XnG3J11vhC.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721534026464-PFHoiC6NBC.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721534085006-uKy9iP0Qcr.jpg?width=1200)
ここだけなぜか三角ドライバーが必要⚠
![](https://assets.st-note.com/img/1721534205694-DPij7RnnEr.jpg?width=1200)
次にはんだ吸い取り機と90個のキースイッチが届いたので、優先度の低いキーは後回しで作業した。
裏面を見ると1つのキースイッチに対して3か所ではんだ付けをしてるっぽい。
![](https://assets.st-note.com/img/1721534483188-WJsaRjA543.jpg?width=1200)
慣れないはんだ吸い取りの作業と、果てしない作業量で今回分のキースイッチを取り外すだけでも4時間はかかった模様…
配信付けて雑談しながらなんとか耐え抜いた。
![](https://assets.st-note.com/img/1721534685527-jdIWZY05dx.jpg?width=1200)
苦労して外した結果がこんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1721534748858-ouUbVMVNaY.jpg?width=1200)
この空いた穴にLofreeのGhostを入れていく。
![](https://assets.st-note.com/img/1721534957672-H9nv0q5jnk.jpg?width=1200)
キースイッチ取り外し用の工具も付いてきました
このキースイッチには固めの突起があってはめる時に結構力入れないとちゃんとはまってくれなかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1721534889344-QmwJkybnGj.jpg?width=1200)
ハンダ吸い取りと違ってハンダ付けは割と簡単で、15分くらいでサクサク完了(*^^)v
(後日追加のキースイッチが届いて、再度吸い取り⇒はんだ付けで全部のキーの換装は行いました)
なんやかんやしていると数日後にキーキャップが届いたので、可能な限りの付け替えと、JIS用にシール貼りをしてみた。
見た目はこんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1721535223862-M8Lhdn8j3B.jpg?width=1200)
こうやって見るとやっぱりシール部分がちょいダサ…
だけど今回は利便性を取った。
enterキーやspeceキーの黒も気になるが、どこにも対応キーキャップがなかったので諦め…
Fキーを含めて、キーを作成+印字をしないとだめか…?
世の中には自分で作ったデータを3Dプリンタで印刷してくれるサービスがあるらしいが、設計なんてやったことないので一旦保留。。
(詳しい人教えて!!)
換装してみた結果
そして肝心の打鍵感含めた感想ですが
投資金額と、頑張って作業した数時間分の効果はあったと思う!
だいぶコトコト音になりました。
本物のLofreeFLOWはケースの中にかなり吸音材を入れているようなので、
キースイッチを変えただけでは、完璧な打鍵音が出せるわけではないですが、個人的には許容範囲。
気になるところとしては、おそらく自分のはんだ付けの技術のせいだが、
若干打鍵感がキーによって異なる点…
完璧なコトコト音のキーもあれば、若干クリック音が鳴ってしまうキーもある。
最初はキースイッチの不良品かと思い、別のものに交換などしたが結果は変わらず。
自分の中では許容範囲内ではあったので今回は良しとするw
これで私の最強のキーボード作りは一旦終了
次はenterキーやspeceキー、FキーもPBT化したいので方法を検討中
enterキーやspeceキーだけなら既存のものでよいが、
MXメカニカルはFn+Fキーで様々なアクションが設定できるので、その印字が必要となるとキーキャップ自作?(有識者がいれば教えてほしい…!)
せっかくキーキャップ自作するなら、水色キーボードを作りたい!!!!!