春休みに佐渡島を一周してきた話
~大学生の休みは長い~
大学の春休みの終盤に差し掛かった3月下旬、僕は友人と新潟県の佐渡島一周ライドをした。きっかけは去年の春休みはこれといったライドの思い出がなく(とはいえ2月上旬に新潟の豪雪地帯に走りに行って膝を徹底的に痛めたのはいい思い出だが...)、今年こそはどこか県外にライドに行きたいと思っていたため。なにせ大学生の春休みは2か月間もあり暇なのだ。まだ何も予定を立てていなかった1月下旬、僕は友人と佐渡一周の計画を立てた。
~今回のルート~
佐渡島に行くには新潟港からフェリーに乗っていけば簡単だ。しかし新潟港まで輪行するんじゃ勿体ない。今回僕は実家のある仙台から大学のある長野に戻るついでに佐渡を一周するというような流れを計画していた。一緒に佐渡を走った友人は山形に住んでるので僕は仙台→山形→佐渡イチ→長野という順で走ることになる。しかし仙台を出発しようと思った日は太平洋側の天気は雨。結局仙台山形間は輪行し、2人そろって山形スタートになった。
~1日目~
初日は山形の友人宅スタートで途中輪行もしつつ新潟の快活クラブまで走る。山形から新潟に行こうとした場合、最短距離だと国道113号という峠道を行く必要があるんだけど如何せんこの道は交通量が多く危ない。2回通ったことがあるけど正直もう二度と通りたくない笑。そのため今泉駅から坂町駅までを電車でワープすることにしたのだ。
友人はこの日初めての輪行だったため余裕をもって駅に到着。
電車に乗るときに整理券をもらうタイプの乗り方だったのだけど、ここで整理券を取り忘れるミス。
電車に揺られること数十分。坂町駅に到着!無事に精算も済ませ、再び新潟へ走り出そうとしたときここで思わぬことが起こる。ちょうど電車待ちをしていた男性が寄ってきて「旅のアクセントにこれ上げるよ」と言って1000円をもらってしまった。話をすれば彼も学生の頃はサイクリング部に入っていて北海道を走り回ったりしていたそう。JRが国鉄だった時に駅舎で雑魚寝し放題だったことなど面白い話を聞くことができた。本当にありがとうございました!
そして日が暮れたころに新潟駅に到着。快活クラブへ行き就寝した。
~2日目~
2日目の朝は早い。何せ6時にフェリーに乗らなくてはいけないので4時に快活を出発した。
新潟港付近のモニュメントにて。こんなのあったんだ...笑。
新潟港についたら早速輪行開始。新潟から佐渡に向かうフェリーは輪行袋に自転車を入れることでいくらか料金が安くなった。快活に泊まった時も輪行袋に入れて室内に持ち込んでいたので輪行作業多めなツーリングだ。
フェリー内にて。こういうのを見ると自転車と旅してる感じがして好きなのだ。航行中は手すりに結び付けて倒れないようになっている。
初めて行く佐渡に向けてきたいを膨らましつつフェリーの甲板へ行ってみたり。まだ3月で肌寒いけれどそんな冷たい空気も気持ち良い。
だんだんと佐渡が近づいてくる。ここで思ったのは佐渡の山想像より大きくないか?ということだ。島なのでそんなに大きな山はないんじゃないかと思っていたがそんなことはなかった。上の写真からわかるように山の上部には雪が残っている。
そして上陸!天気も良くて気持ちが良い。僕も友人も海沿いを最近走っていなかったため綺麗な海の景色があるたびに止まっては写真を撮る。いやぁ、海って綺麗だねぇ。そして友人と僕のパッキングの違いも分かる写真だ。僕はリュックを背負わず荷物は全て自転車につけているのに対して友人はバックパック1つに荷物をまとめてきた。僕はリュック派ではないのだけれど、自分と同じ工程を一つのバッグだけで走ってるのを見るとすごくコンパクト且ミニマムにまとまってて良いなって思ったり笑。確かに自転車にいっぱいバッグをつけるのは面倒な時もあるし。
今回のルートは単純に時計回りに海岸線を一周するだけなのだが、意外に小さなアップダウンがある。でもそんなアップダウンも海を上から眺めながら下れるので僕は好きだ。
佐渡を走ってる時に思ったのが上の写真みたいに溶岩が固まってできたような地形がいっぱいあるなということだ。僕は地質には全く詳しくないけどこの写真のような地形は初めて見たのだ。
そんな感じで二人で半周100キロを満喫しつつホテルに到着。(写真は3日目の朝の物だけど。)この日は途中少しだけ雨に降られたり、入ろうと思った食事処がどこもやってなかったりしたけどそれ以上に佐渡の景色を楽しめたのでよし!
~3日目、佐渡の北側を回ってフェリーで本土へ~
起きようと思った時間より1時間遅れて起床...笑。ビールを2本飲んだせいだろうか。だが寝坊してもパック料金がかからないのがホテルの良いところ。ホテルを出た後近くのローソンで朝食を買う。今回の宿は夕飯朝食なしのプランだったので食事つきに比べてかなり割安に泊まることができた。
この奥の岩は夫婦岩と言うらしい。へぇーって感じだけどこんな浸食のされ方をされるのはすごいなと思いつつ記念撮影。
途中佐渡金山にもよってみる。佐渡と言えば最近の話題はおそらく佐渡金山なのだろうか。実は2日目のルートは本来大佐渡スカイラインを通る予定だった。ところが行きのフェリー内にて大佐渡スカイラインは冬季閉鎖だったという事実を知り、それなら佐渡金山側から行けるとこまで行こうということになったのだ。
でも佐渡金山の場所から少し登るとすぐに冬季閉鎖のゲートが。そんなことより友人のバイクの置き方(引っかけ方?)にご注目。
3月下旬の平日の佐渡金山は観光客らしい人はほとんどいない。食事処が軒並み閉店なのは納得がいく。でも僕らにとっては車が少ない分走りやすいので都合が良い。
そんな感じで順調にまったり走りながら大野亀が見えるところまでやってきた。写真で見るとなんかあるなくらいにしか思わないけど実際見るとすっごくデカくて驚いた。あそこ一帯は木が生えていないのがまた不思議な感じがする。ビーナスラインの森林限界のあたりと似た感じがしなくもない。いや、しないか?笑。
実際に近づくとこんな感じ。この写真だけ見て大野亀知らない人にここは標高2000メーターですよって言っても納得されそうだ。すぐ海がそばにあるのに森林限界みたいな景色。個人的にはとても印象的だった。
実は大野亀の付近に昼食を取ろうと思っていた店があったのだがその店も残念ながら閉店していた。うーん、グーグルマップでは営業中なんだけどなぁ(あるあるなので特に何も思わなかったけど)。というわけでここからフェリー乗り場までは比較的ペースよく走って早くご飯を食べようという計画になった。
そして14時過ぎにフェリー乗り場に到着!無事に佐渡イチ完走!。このモニュメントの像、どっちも女の人かと思ったけどよく見ると左の人は男である。今回のライドではロードバイク乗りの方には合わなかったけどここでようやくロードバイク乗りの方に会った。
~佐渡イチも終わり、フェリーで日本本土へ~
あっという間に2日間の佐渡イチが終わった。帰りの船でも甲板にいると後発のジェットフォイルが追い越していく
あぁー、佐渡楽しかったなぁと思いながらまた二人で甲板で遠くを眺める。僕も友人も島を走るのは初めてだったけど島を走るのもなかなか面白いものだなと感じた。個人的にこれははまりそうだ。写真にはないけれどフェリーに乗っているときに遠くに粟島が見えた。あ、あの島にも行ってみたい...と心のどこかで思った。このライドの数週間後、僕は粟島に行くことになる。その記事はまた時間があるときに書こうと思う。
そう、一つ面白いと思ったのはこのフェリーが通っている航路が国道だということだ。この写真は船の上で撮影したものだ。道路は地上にしかないものだと思っていたのでこれは印象的だった。
本土に上陸し、また快活クラブで睡眠をとって翌日に各々帰路につくことになった。僕は長野で友人は山形へ。僕は普段ツーリングは一人で走ることが多いが、改めて複数で走ることも楽しみや景色のすばらしさなどを共有出来て良いなと感じた。これにて佐渡一周ライドは終了。天気も良し景色もよしで最高のライドだった。一緒に走ってくれた友人にも感謝だ。
おわり。読んでいただきどうもありがとうございました!