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231031 シノダ47都道府県弾き語りツアー「シノ鉄」@新栄 CLUB ROCK'N'ROLL
まだ先、まだまだ先だと思っていたシノ鉄が気付けば始まっていた。
シノダさんの第二の故郷である名古屋にお邪魔した。
ありえない整番だったため、ヒトリエを観始めてから多分初めてではないか、というくらい近い距離でシノダさんを観た。
手が綺麗。斜め下から観るシノダさんの色気やばい、美しい。
写真以下セトリあり。金沢とも変わってはいたけど、ネタバレ注意。
MCはめちゃくちゃ喋っておられたので場所が怪しいものもあるしあまりにもキーワードしか覚えてなくて書けないものがあるのでそちらもご容赦を。
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セトリ
ANIMATION(Dr.Rightセルフカバー)
風、花
Milk Tablet
Loveless
食べなくちゃ
残像スティグマータ
ほら、ごらんプレデター
セカイ系
血みどろのスパゲッティ(Dr.Rightセルフカバー)
サキコが死んだ朝(リクエスト/Dr.Rightセルフカバー)
名古屋メドレー
Neon Beauty
テノヒラ
イメージ
undo
en)
カラノワレモノ
karada to kokoro
開演前BGMにアニメ曲っぽいものが入っていたり、何となくバンドとは違う雰囲気。
開演時間になる2,3分前に、下手の演者が入場する扉が少し開けられる。もう出てくるのかな?と思いきや、誰も出てこない。そして扉は若干開いたまま。笑
時間になり、暗転し、扉の奥から「ッッシャーーーー!」と聞こえ、シノダさん登場。
SEないんかーい!らしすぎるけど!!
「おお…パンパンのロックンロール…こんな感じなのか……」みたいに見回す。
そこからANIMATIONという曲へ。この曲、後で調べたらDr.Right(シノダさんのギターボーカルのバンド)の曲だったのね。
オレンジ色の照明。
風、花。水色の照明が印象的。
冒頭をアカペラっぽく少しマイクから離れて歌うシノダさん。
弾き語りだとまた違って聴こえる。
最後転調のところ、カポをつけようとしてなかなかつけられなくて一瞬止まってたの笑った。
Milk Tablet。クリーム色の照明。
バンドverも何なら22年のOOPARTSから聴いてないのでそろそろライブでやりませんか?!(こないだのFCライブではやってたっけ)
個人的にはライブに関係ないことについて「やだな、いやだな」ってライブ前にTwitterに呟いていたので、この曲が来た瞬間に笑ってしまった。笑
「ここクラブロックンロールは私が20代のほとんどを過ごしたライブハウスで…いろんなバンドと出会い、かっこいいバンドにも出会い、敗北感を味わい……インターネットに追いやられた場所でもあります。
今日みなさん、私を観にきたわけですよね。
今日こんなにいっぱい入って…完全勝利ですね!!!」
\シノダー!/\シノダさーん!/とフロア側からたくさん声が上がり
「もう既にファイナルみたいな感じになってしまってる苦笑 まだ2箇所目ですからね!?
このロックンロールにはいろんな思い出があるんですけど、それを歌や言葉で、表現できたらなと思います」
「今からリーダーの作った曲をやります」
からのLoveless。弾き語りでは初めて聴いたけど、また全然違った妖しさがある。
ピンク色の照明。
この辺りで、あれ、と思ったのが、金沢では最後まで全然汗をかいていなかった、という噂だったのだが、首元に…雫が……
「金沢では珍しくありえないほど冷房が効いていて『寒っ?!』ってなり。
ここにいる皆さんはご存知でしょうが、あるまじきことに一回もタオルを使わなかったんですよ。
で、今日もそんな感じかと思ったら……(髪から滴る汗の雫)
(ギターの側面を見せながら)キラキラと輝いております(汗が)」
そう言ってタオルでわしゃわしゃと拭き始める。
「今回初めて使いました」
「次は私が作ったボカロの曲をやります」
から始まった、食べなくちゃ。オレンジ色の照明で温かな色合いなんだけど、歌詞が、こう…食べなくちゃっていう強迫観念みたいな感じで少し落ち着かないというか。
「次は名古屋時代に作ったアニメの主題歌をやります」
からの残像スティグマータ。
この曲も予習で聴いて行ったけど、アニメの主題歌!っていう表現がわかりやすいというか。イントロからアニメの主題歌っぽさがある。
「嘘つきもホントつきも」の表現が面白い。
ピンクと白のスポットライト。
「ここでライブやる時に、名古屋のバンドはたいしたことねぇな、シャベェなって楽屋で寝そべってたんですよ。俺が最強のギタリストだー!って思ってたから。
そしたらリハでステージからすげぇかっこいい音が聴こえてきて。何?!って思って観に行ったら竹内電気でした」
まさかの竹内電気……
「そんな頃に作った、cakeboxの曲をやります」
ほら、ごらんプレデター。藤色の照明と一瞬薄い青の照明。何だか宇宙のよう。
この曲はメロディラインのせいかコード進行のせいか、めちゃくちゃに懐かしい雰囲気がして、シノ鉄の予習に!と聴き始めた曲の中で1,2を争うくらい好きな曲で、ライブで聴けて感極まってしまった。
にわかの私でこれなんだから、昔からのファンの人とかもっと待望だよな……
「今池のハックフィンの上にハックフィンファクトリーっていうバーがあるんですけど、そこで弾き語り大会をしたことがあって。(ONIGAWARAの斉藤さんも出場していたそう)
そこで、『曲だけはできてるけど歌詞ができてない!でも今日やりたい!』って歌詞をその場で大急ぎで作った曲があるんですけど、その曲を今からやります」
からのセカイ系。
緑の照明から、2番から緑照明に下から青照明でとても妖艶な感じ。
途中で照明が真っ暗になり、これも演出?と思っていたけど、曲終わりに
「急に電気消えたから停電したと思った」って言っていたので、演出ではなさそう。
「次にやる曲なんですけど、血みどろのスパゲッティっていう曲で。実は10代の頃にタイトルだけはあったんです。
曲作る人にはわかってもらえないかな?タイトルだけある曲でアルバム作ったことのある人!!
俺はアルバム3枚分作りました!
…きっしょ!今思えばそんだけ曲のないタイトルだけがあったわけでしょ?!笑
10代からこの、血みどろのスパゲッティっていう言葉はめちゃくちゃかっこいいと思っていて。20歳の時にようやく受肉したんです。受肉…わかります?ようやく曲として形を得たということです。
で、弾き語りの時にはこの曲を必ずと言っていいほどやっています。
ここで弾き語り大会をしたことがあって。シネマの三島が出てたんですよ。『三島?!なら勝てるだろ』って思ってて。
そしたらバイタルサインをやってて。超いい曲じゃん…って思っちゃって。
その時にもやった曲です」
ということで、血みどろのスパゲッティ。照明が赤。あと歌詞もわりかし狂気的な内容。若かりしシノダ少年の歌詞よ……
「今日誕生日の人はいますか?」
とフロアを見渡すシノダさん。
「…いないか。じゃあリクエストはありますか?」
ちょっと間があって\サキコ!/
「サキコ?!あったかなぁ……(ペラペラと紙の束をめくり始める)あった」
ということでリクエストで始まったのはサキコが死んだ朝(こちらもDr.Rightセルフカバー)
昔むかしの曲をリクエストできるのもこういう場所だからか。
シネマのバイタルサイン!って言おうとしててすみませんでした(土下座)
「俺このセカイ系の歌詞、めちゃくちゃいいと思うんだよな…シネマの三島っぽくて」
と急に読み上げ始め、
「何なんだろうな、自分の脳内にイマジナリーフレンドじゃないけど、仮想敵として三島がいた感じかな…めちゃくちゃ影響受けてるじゃん」
「ここでDr.Rightとシネマとで対バンしたことがあって。
でもそれをシネマの飯田瑞規に言ったら覚えてなくて!
あの時俺の後輩も観にきてたので、終わってから感想を聞いたら、
『cinema staff』超かっこよかったっす』って言われて。
名古屋ではいろんなバンドに出会いました。
色々出会ったバンドをメドレーにしてみました。聴いてください」
まさかの名古屋バンドメドレー。
mudyやcinemaのKARAKURI in the skywalkers、竹内電気のsexy sexyなど。個人的には2曲目のザ・フロイトの天狗は山にがめちゃくちゃインパクト大だった。
あとシノダさんの声でKARAKURI聴けると思ってなかったからめちゃくちゃびっくりした。バイタルサインの話こんだけしておいてバイタルサインじゃないんかい!も思った苦笑
「そういえばここで、9mmとヒトリエで対バンしたことがあって。
9mmご存知の方はわかると思うんですけど、こう、あんな感じじゃないですか。(ステージングがね)
それがここでライブやるなんて今じゃ考えられないですよね。
ギターが滝さんって方なんですけど、ギターのヘッドがパックリ割れてて。
『どうしてそうなったんですか?』って訊いたら、
『こう、ガーンと(ヘッドを床に叩きつける仕草)ぶつけたらこうなった』って仰ってて。
それくらいしなきゃいけないのかなってめちゃくちゃ思いましたね」
「俺はつい過去の話をしてしまうんですけど、ロックンロール30周年なんですって。おめでとうございます!
ここでまたいろんなライブが繰り広げられていくので、また皆さん遊びにきてください」
ポエトリーのように「あちらの世界に行ってしまった子」「猫を探しているかもしれない」みたいな話をしてからのNeon Beauty。
名古屋Neon Beauty率高くない?!(キタニさんとの対バンの時もやった)
エメラルドグリーンの照明に照らされて弾き語りverのNeon Beautyはまた少し違った優しさがあった。
あとこの曲の「赤く染めたいんでしょ」とほら、ごらんプレデターの「赤い髪を振り解いたなら」が何となくリンクしてしまう。
「金沢でも思ったんですけど、今日も、ここで1人でライブしてるわけで。緊張して変なこと喋っちゃうんじゃないかって思ってたんだけど。思ったよりも全然緊張しなくて。それだけ成長したってことですかね。昔だってこんなにMC喋んなかったし!まぁもしかしたら皆さんから観たら、緊張してるように観えるかもしれませんが…主観と客観の相違…何を難しいことを言ってるんだって感じですけど…」
「インターネットに追いやられたことで、ヒトリエというバンドに入ることになったんですけど。メジャーデビューして来年で10年だそうで。(拍手)
メジャーデビューしてそんなに続けられるバンドにいることに誇りを感じます。今日観にきた皆さんもそんな自分を誇りに思ってください。
ヒトリエに入るってんで、名古屋を出る前にあらいやかしことヒトリエの2マンでロックンロールをパンパンにしたことがあって。
その時に少し復讐を遂げたような気持ちになりましたね!笑
でも気付けばもう私が歌い始めて来年で5年目?(正確には2019年からなので今5年目突入ですかね…)
入った頃は、俺はもうリードギターでやっていくんだ!って思っていたので……曲書いて歌って…はまたいつかできたらいいやって思っていたので。何が起こるかわからないもんですね。
不本意だけど歌っています。不本意っていうとあれか…
で、10年前に下北でメジャーデビューの発表をして、eggmanで初めてセンスレス・ワンダーを披露して。
でもその頃にも自分が歌っている曲があったんですよ。
今からそれをやります」
からのテノヒラ。…テノヒラ!?
2016年エスケープツアーでwowakaさんと2人で弾き語りしていたテノヒラ。今は1人のテノヒラ……
途中でまた照明が落ち、しばらく真っ暗闇だったけど、そつなく歌い、演奏するシノダさん。
「ここまでみんなの作った曲をやってきてるんですけど。あ、でもリーダーの曲は2曲やってるな。まぁ、リーダーだから。
『誰のバンドだと思ってるんですか?笑』って言われそうだ笑」
この言葉のこのやりとり、ありありと想像できた。
「で、1人やってないハブってる奴がいるんですよね。俺をヒトリエに誘い込んだ張本人なんですけど。
酔っ払って電話かけてきて、『おれ、wowakaのバンド入ったんだ』お、おう、知ってるよ、ひとりアトリエでしょ?3人でやってる…
『お前ギター弾かない?』弾きます!(即答)『え、でもお前名古屋だよね?大丈夫?』何とかなるっしょ!…という感じで入ったわけなんですけど。
あの時、俺はインターネットに逃げてなかったらヒトリエには入ってなかったかもしれないから、そういう意味では良かったのかもしれない。
あの時のやつの言葉は地獄にいる俺を救い出してくれる蜘蛛の糸……なんか違うな…垂らされた蜘蛛の糸みたいだったんですよ。
今からそいつの作った曲をやります。
シネマの飯田が一番好きな曲らしいよ。何で俺の曲じゃないんだよ!まあ、いい曲だけどさ」
(曲はイガラシ作だけど詞はシノダさん作だから自信持って!)
からのイメージ。青い照明に一筋のスポットが差す。
冒頭がアカペラで、声で訴えかけてくるような歌われ方だった。
弾き語りだとなお一層サビの優しさが増す。
「そっからさあ、海は見えるかい?」が好きなんだよなぁ。
「次で最後の曲です。
俺はこうやって曲を作っていくんだろうな、その中で今一番かっこいいと思っている曲です。ありがとうございました、シノダでした」
から始まったのはundo。マゼンタの照明。
ギターオンリーなので、わりかしジャカジャカかき鳴らす感じにはなる。2Aメロのカッティングのキメがとても良いな、と思って聴いていた。
間奏部分は手が大変そうなことになっていた……
本編終了。
照明さんがチカチカと照明を点灯していたがどうにも調子は悪そう。
アンコールはそのまま客電付けたままで演奏していた。
アンコールへ。
登場して、上手と下手端の方にお辞儀をしに来た際に、椅子の上に置いてあった空ペットボトルをスコーンと床に落とし、
それを下手側に蹴っ飛ばして転がしたシノダさん。(アンコール終わってもそのままで笑った)
「アンコールありがとうございます!
来週からヒトリエでツアーが始まるんですよ。
名古屋は12月に…セミファイナルで。
何が言いたいかというと、ここにいる皆さんは強制的に来てもらいます。強制入場です。
…強制入場?!強制退場とかならまだよく聞くけど……
ライブに似つかわしくない言葉だな…苦笑」
「11月8日に新曲が出ます!
ジャケットもアナログで描いたんですよ。久しぶりにスクリーントーン貼って……
知ってます?俺地球物語って漫画連載してたんですけど。コロナで休載になっちゃって。
このご時世でウェブ漫画の需要結構上がったと思うのに!!
だんだん以前の生活に戻ってきて、ライブハウスでもね、歓声や声出しもできるようになったじゃないですか。
なのにまだ休載中なの!おかしくない?!」
そろそろ連載再開待ってます…!!
「で、11月4日に802さんで……何か全部数字みたいに聞こえるな…FM802で新曲が解禁になるので。
名古屋の皆さんも頑張って802で聴いてください!」
「名古屋だけがスタンディングなんだよな……あったかな…(譜面の話)まぁ、よくやってる曲だからいけるっしょ…」
と言いながらも譜面からは見つからず、携帯で調べ始めるシノダさん。
「皆さん、垂直に跳べる準備はできてますか??」
から始まるカラノワレモノ。
ロックには前に柵がないので、ピョンピョンしながらヤバい倒れたら柵がないからステージに雪崩れ込んでしまう…!とヒヤヒヤしていたのがこちら。(耐えた)
1番が終わって、ちょうどスマホに表示されている分が終わったのか、ページ送りをするシノダさん。止まる演奏。笑
弾き語りカラノワレモノも弾き語りなのにピョンピョンするシノダさんもあまりにもいつものバンドverと変わらなくてそれが面白かった。
「ここで弾き語り大会した時に、その大会のために書いた曲で終わります。今日はありがとうございました!」
と始まったkarada to kokoro。
休日の午後に紅茶を飲んでいるような穏やかな音像。
そしてそこに「明日もきっと寂しくなる」を筆頭に少し切ない歌詞が乗る。
シノダさんの書く歌詞って、どこかに切なさを滲ませてあるのがいいよなぁ。
第二の故郷、名古屋ということで、思い出話を沢山交えての公演で、シノダさんの20代を追体験するようなライブだった。
次はどこのシノ鉄に行こう。まだ発表されてないところの方が多いから、どのハコでやるのかも楽しみだな。