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セーフティネットとしてのデザイナー職

0046は二度書く(ゼロゼロシロはにどかく)
どうも、2回目の時点で導入がネタ切れし、3回目をどうしようかと苦しんでいるしろです。

今回はまるみデザインファームに入ってからの感想と言いますか、思うことを書いていこうと思います。

人柄が人をつなぎ、人を集めるファーム

私のまるみさんとの出会いは、とあるslackのデザインコミュニティでした。そこにはまるみデザインファームと同じく色々な質問ができる部屋があり、私の技術系、込み入った系などの多彩な質問にいつも親身に答えてくださっていたのがまるみさんでした。
当時(今もですが)職場でインハウスデザイナーが私1人という状況で技術的な相談ができる人がおらず、灯台(まるみさん)を頼りに新月の中船を漕ぐ船員の気持ちでした。

そんなまるみさんが弟子を募っていると知ったのは偶然で、ふと見たスマホ画面に弟子募集のツイート通知が来たからでした。
その時「しろ」としてのアカウントから離れていた時期だったのと、ツイート通知がくることがまずなかったのもあって、ちょっとした運命のようなものを感じました。
「私なんかが弟子に志願しても迷惑なんじゃなかろうか」と迷ったものの、勇気を出してダイレクトアタック!!(cv:津田健次郎)して今にいたります。

ファームはあっという間に弟子の数が100人を超え、たまごからつよつよまで多様性に富んだ人々が集まりました。
名目としては弟子なのに、指向アンケートがあったり、1on1の個人面談があったり、駆け出しデザイナーを1人にしないという思想からも、まるみさんの人柄が見えますし、だからこそみんなが集まったのだなと感じています。
人力だった弟子入り手続き各種も、いろんな方のお力で自動化されました。
それもこれも、まるみさんの「私もやってみよう!」「私でもできる!」「力になりたい!」と思わせてくれる、絶対的な安心感によるものかなと思います。
今月17日のまるみの脳内(技術書典用のまえがきより)にある心理的安全性、自由に遊べる場所は心理学の「安全基地」を想起させる文章でした。
安全基地とは幼い子が親(もしくは子が信頼している人物)を逃げ場所とすることで、親がいない場合に比べてより未知の外界(知らない場所)を深く広く探索できるという用語なのですが、今回のまるみさんの発言はこれにぴったり当てはまります。心理学も修めている師匠、恐るべし……。
私が習った時は成人に適用される用語ではなかったのが、今は適用されるようで「ますます時代を先取りしているな、さすが師匠だな」と改めて尊敬いたします。すごい。

子育て世代(女性)が多いコミュニティ

皆さんがどんどん自己紹介をしていくのを眺めながら、「小さい子を抱えている女性が多いなあ」と感じていました。
師匠がMuse Academyの講師をされているからというのもあるものの、私が所属したことのあるコミュニティの中ではダントツに多かったです。そして子持ちの方は仕事を辞めた方が大半のようでした。
女性の結婚出産育児によるキャリア断裂については聞いていましたが、実際にそれを見るととても悲しいものがあります。
(もちろん事情があって退職することを決めた方もいらっしゃると思いますし、悲しむこと事態がお門違いなのかもしれません。申し訳ありません。)

セーフティネットとしてのデザイナー職

(web)デザイナーの仕事はキャリアは無関係(語弊あり)で、実力があればよい世界、リモート・在宅対応化という、子持ちの女性(男性)にぴったりな職業だと思います。勉強が必要というコストはあるものの、PCとネット環境さえあればよく、スクールや学習サイトはネットに大量にあるという便利ぶり。自立女性の代名詞的職業の看護師や教職員よりずっと低コスト+短時間で収入を手にすることができる職業であり、コロナのようなパンデミック弊害も受けにくい。
そのようなことを考えていると、「デザイナー職とはまるで女性(マイノリティ)のためのセーフティネットのようだな」と感じました。
マイノリティと書いたのは子育て女性の総数(児童のいる世帯は全世帯の内21.7%:5178万5千世帯の内1122 万 1 千世帯:厚生労働省資料2019年)が少ないこと、女性以外のマイノリティもそこに内包されているからです。
私なんかがそうで、私は脇見恐怖症という医学では認められていない病気+ADHD+ASD疑いという病気のデパートみたいな存在なのですが、普通の仕事では役立たずでもなんとかインハウスの仕事でご飯食べさせてもらってるみたいなところがあります。
デザイナー職が元々マイノリティを内包する分野(口で絵を描くイラストレーター(故)寿志郎さんが有名でしょうか)というのもあるかもしれません。
とにかく、女性(マイノリティ)に自立可能な収入を提供できる素晴らしい職業だなと感じています。

セーフティネットのその先へ

頭が悪い上に妄想チックな内容になってしまい恐縮です。
でも今セーフティネットとして機能しているデザイナー職というものが、もっともっと普遍的なものになればいいと思います。
私のように「作ることは好きだけど、デザイナーに向いてないんじゃないか」と悶々としている人、その気持ちのせいで動けない人でも気軽に働ける職業になればいい。もちろん「作ることもデザインも大好き!」な人がバリバリ働ける職業であればもっといい。
そんなことを考えつつ、「空想する暇があったらバナーの一つでも作りなさい!」という頭の中に住むオカンに「今やるところだったの!」と返して仕事をするのでした。

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