母の日に思いもよらないプレゼントを貰った話。

母の日とはなんなのか。

うちの旦那はイベントにはとても疎く、基本的に誕生日など、祝って欲しい時は自己申告している。

だから、当然期待もしていなかったし、そもそも仕事ばかりしている彼が何かを買いに行けるとも思っていなかった。

子供たちから毎年もらう母の絵。それで十分幸せだった。

今日もいつも通りの日が過ぎる。

昨日忙しかったので、のんびり朝起きて、のんびり掃除をして、お昼ごはん。そんな一日。

インスタをふとみてみる。

いろんな人の母の日の写真。コメントには当然旦那さんからのプレゼントなんかの話もあったりする。

そんな時に旦那からの「遅くなります」LINE。

はぁー。なんだかため息もつきたくなる。

誰が悪いわけでもないけれど、一つ気にかかることを拾ってしまうと、他にも関連づけてさらに落ち込む、というのはよくあること。

今日は子供がお昼寝しなかったので、いつもより早く寝た。

いつも子供と一緒に寝ている私も、今日は早過ぎるので起きてリビングで作業をしていた。

ー突然。

ガラガラっ！ガチャ！！ドスドス。

主人が帰ってきた。

「やーあのさ！今日さ！…あれ？？」

子供たちが普段は起きている時間帯なので、そのテンションで帰ってきたらしい。子供たちはもう寝ている。

それに気づいた彼は小声で、こう言った。

「今日母の日だよね。それで、まだ仕事に戻るんだけどさ、とりあえず起きている時間に一度戻ってこようと思って。」

ー少し前の彼からは考えられない台詞だった。

当然何もプレゼントはないし、いつもより遅い時間の帰宅でほとんど話せないし。さっきの台詞以外は感謝の言葉は実際言われてないし。母の日を覚えていたのだって、たまたまGoogleのトップに花のイラストがあったから、クリックして思い出したそうだ。

それでも、あぁ、いい母の日だったなぁ、と思える出来事だった。

母の日とは、プレゼントをあげる日ではないのだ。

感謝が伝わるだけで、それだけでいい日なのだ。

そう思えたら、他の人と比べても、なんだか全然気にならなくなった。

次は父の日。特に何も用意するつもりはなかったけれど、とりあえず好きな料理を作って感謝を伝えようと思う。