楽器(身体)に合った音(声)を鳴らす
こんにちは!
ナチュラルボイス覚醒トレーナーのひろです。
先日、「そして、バトンは渡された」という映画を観てきました。
以下に少しだけネタバレを挟みますので、今は知りたくないな…!という人は是非、鑑賞後にご覧ください(^^)
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今回映画を観ていて、非常に印象に残る言葉がありました。
作中で、卒業合唱のピアノ演奏を担当する4名の高校生が、それぞれの力量を先生に見せるということで順番にピアノを弾く場面があったのですが、主人公の優子はピアノの演奏にブランクがあり、他の人たちの演奏に圧倒されます。特に、彼女のあとに弾いた早瀬くんの演奏には心を奪われるというか、心に陽が射す様子の描写がされていました。
全員の演奏が終わって帰りの場面になり、優子は早瀬くんに「演奏が素晴らしかった」と声を掛けます。しかし、そんな彼女に早瀬くんは言うのです。
「森宮さん(優子)の音が一番あのピアノに合ってた。俺は好きだな」
これを聞いて、「私もそう思う!!!」と、内心とてつもなく早瀬くんに共感してしまいました笑
正直、優子が感動していた早瀬くんの演奏は、音量の強烈さばかりが耳に残り少しうるさいな…という印象が強かったのです(※個人の見解です)。映画館の音響のせいかもしれませんし、もちろん迫力や技巧の素晴らしさは感じ取れたのですが、このピアノのキャパには合わないのかな?と思っていました。その感覚を、早瀬くん自ら説明してくれたわけです。
優子の弾き方は、あのピアノがいい音を出すのにとてもマッチしていた。
これは、「人の声」にも通ずるものがあります。
私たちが声を発するとき、それを響かせているのは身体です。声を出す行為において、身体は楽器なのです。自分の身体を最も素晴らしく鳴らすためは、その身体に合った鳴らし方があります。闇雲に弾いてもピアノやギターがいい音で鳴らないように、身体にもふさわしい鳴らし方があるのです。
また一方で、楽器を弾く人たちが必ず行うことがあります。
ピアノであれば調律、ギターであればチューニングといった、「メンテナンス」です。身体が楽器であるならば、その身体が最もよく鳴るように、定期的に点検やチューニングをする必要があります。
「声と身体の関係は密接である」。
これを改めて実感させてくれる一場面でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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