アラフォーデブスが、結婚するってよ。②
「勝手なことしないで!」
母を叱りつけたのは、今年(2024)4月初旬の話。
母69歳。
祖父母の協力も大きかったけど、兄とわたしの2人を何不自由なく女手一つで育ててくれた人。
尊敬はしてるが、多分、わたしとはあまり性格は合わない(笑)
高校卒業してから40前まで親元を離れていたから、知らなかった母親の性格っていうのを帰郷してから実感する場面が多い。
心配するポイントとか大切にしたいポイントとかが、わたしとはズレてるんだよね。
最近判明したのは、わたしは男性にお金を出させると申し訳なさが前に出るし、お返しを考えてしまうタイプ。
片や母は出してくれるならいいじゃんって気にしないタイプ。
昔はそうだった、もよく使う母。
今はちげーのよってなる。
嫌いとかじゃない。
ただ、議論にならない「ズレ」ってやつが殆どなので、途中であらそうなのーって聞くに徹することが多くなる感じ、伝わるかな?
そんな母は週末週3日だけの喫茶店を営んでいる。
身内びいきかもしれないが、珈琲も食事もなかなかな美味しいと思っている。
和装な店内も隠れ家的なセンスがある素敵な装いだ。
そんな喫茶店に、ある男性が訪れたという。
仕事はお国を守る系。
お話好きだったその男性と母は、たくさん話をしたのだそう。
その話の中で、お互い未婚の身内がいるなんて話になったらしい。
母は娘、男性は弟。
今度連れてきますよー!と言って男性は帰っていった。
という話を聞いて、冒頭に戻る(笑)
人に何かを紹介するって、責任持てないからあまり好きじゃないんだよね。
それが仕事や人だと、紹介された側の人生を変えてしまう可能性もあるし、それは良い変わり方じゃないことだってあるわけで。
その仕事や人が原因で傷付いてしまったら、紹介した人のせいにするだろうし、した側もなんて人を紹介してしまったのかと後悔するかもしれない。
それに若い時だと勢いでいけるし、若さに価値があると思うけど、こんな四十路過ぎたデブスを紹介される相手も可哀想じゃないか。
なんて、拗らせ過ぎかな。
その日は口約束だから~って濁され、こちらももう約束してしまったのなら仕方ないと落としどころを作って無理やり話を終わらせた。
まあまあ険悪なムードでしたわ(笑)
まあ、介護士してるとなかなか決まった休みなんて取れないし、その男性が来る日にわたしがいるとは限らないしね。
なーんて思っていた。
その翌週。
母「明日の日曜日、あんた休みやろ。この前の人、弟さん連れて来るって」
……は?
………はーーー??
さすがお国を守る系のお仕事。
判断も行動も早い!
早すぎる!
斯くして、わたしの半強制お見合いもどきが決定してしまったのだった。