心と身体の健康を蝕んでいく無意識のネガティブなことばの肥大化。
仕事で毎日ずっと関わっているある会社といざこざがあって、4月の最初からずっとずっとそれで悶々としていた。毎日。
要は、契約上相手がお金を用意して払ってくれるということになっているものを、スタッフは誰も知らず(社長が勝手にサインした書類のため)毎日毎日こちらにお金を要求され続け、挙げ句の果てにはまるでわたしが間違っているみたいな状態になってひどかったのだ。
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ものすごく冷静に考えると、日本並みのサービス水準を期待しても無理なものは無理だし(もちろんそんな会社ばかりではない)あきらめて別の手を考えるしかないんだけれど、女性スタッフから「アナタが自分で払いたいって文句を言ってきたんでしょ?うちが払っていたのよ?覚えてる?(←もちろん正反対の誤解。わたしは「こちらには払う予算の用意がないけどオタクの会社にお金が用意できないなら無理して別の予算から用立てる」と申し出たのだ)」と言われた瞬間からものすごい苦しい気持ちが自分自身の中で日々増大していったのだと思う。毎日、わたしが「払うべきお金を払わない困ったひと」のようになっていったから。
でも、あくまでも彼らは社長の契約書の中身を知らなかったというだけなのだ。私から見て彼らもまた、どんどんひどいやつらみたいに見えるようになっていった部分も少なからずある。
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出張での身体の疲れ、途上国ってそこにいるだけで疲れることばかりだし、日本でのプライベートも引っ越しが決まらなかったことも仕事も色々とあってかなり重なりすぎていたのだと思う。このことだけでノイローゼみたいにすごく参っていた。
今日、やっと社長が我々のオフィスにやってきてとても真摯な態度をとってくれた。わたしも、女性スタッフに言われたことにはカチンときていたけれど、例によってありえない出来事が日々ありすぎるので、何かを通り越して切り捨てて悟ったみたいになっていたので、冷静にこれまでのことを彼に報告し、説明することが出来た。ちゃんと謝罪して受入れてくれた。
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恐ろしいのは自分の心の中の習性だと思う。ひとって、自分に不都合なネガティブな事実を放っておくとどんどん無意識のうちに心の中で肥大化させる習性があるから。様々な別の要因で心身ともに弱っていたりすると、とくに。このことは現に、毎日毎日私の中で鉛のように重くなっていったのだ。そしてそれは、心も身体も蝕んでいく。その原因は、他者でも環境でもない。「自分自身」に他ならない。
ひとつひとつ、冷静にものごとを並べて話すことが出来てほんとうに良かったと思う。絡まり合ったがんじがらめの糸がするりとほどけていった。たいしたことじゃないんだ。ほんとはね。
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苦しいことがあっても、まずは自分自身が「苦しい」と感じてしまったその事実をちゃんと認めてあげること。それ自体を否定しないこと。
それから、少しだけでいい。そこから離れる心の余裕をいつも持っているようにほんとうに注意を払いたいと思う。余裕を失うと、傷つくのは自分の心と身体の健康に他ならないのだから。ひとつずつでもいい。小さな重荷を下ろしていけば大丈夫だから。
わたし、楽しく長生きしたいし。
教訓でした。