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知床の「人」紹介vol.3~斜里岳が眺められるレストランより

※こちらの記事は2021年7月3日のInstagramより引用・再編集したものです。

斜里町のレストラン・麺通舘(メンズクラブ)を経営されている久野堅太郎さん・恵菜さんご夫妻。
よく笑い、明るく、程々に肩の力が抜けているような、でもどこか情熱的な印象も受ける……結婚して13年が経つ素敵なおふたりにお話を聞いてきましたので、ご紹介いたします。

堅太郎さんは斜里町、恵菜さんは神奈川県のご出身で、出会ったのはそれぞれが東京で生活をしていた頃。
ふたりの最大の共通点である「ダンスが好きなこと」をきっかけに知り合ったそうです。

「3人兄弟なんですけど、兄弟の中で僕が一番地元へ帰省していなかったですね。東京でのダンス活動が忙しくて…」と話す堅太郎さん。

結婚式を挙げた時点ではまだ斜里町へ戻ることは考えていなかったそうですが、年に一度、斜里高校でのダンス授業で恵菜さんと一緒に講師として招かれていたこともあり斜里町の雰囲気や移住後のイメージは湧いていたそう。そんな中で様々なタイミングが重なり、なんと、挙式の2か月後には斜里町へ移住していたのだとか。

斜里町では、堅太郎さんのご実家で昔から営んでいた飲食店を受け継いだふたり。

「うちはあくまでもレストラン。あまりこだわりが強いとお客さまを選ぶことになっちゃうんです。町民や近隣に住む人が気軽に来られる店でありたいし、でも、観光で来た人にも楽しんでほしくて。そのバランスが難しいこともあります。自分たちの理想どおりにいかないこともあったり。毎日考え続けてます。でもやっぱり楽しいですよ。今年も来ました~って言ってくれる人がいたり。店内も、厳選した自分の大好きな曲だけ流したりね」
「それに、こんなに綺麗に斜里岳が見える店って他にはないと思います。ずっと斜里町で暮らしてきた人は照れくさくて言わないかもしれないけど、やっぱり斜里岳はいいです。毎日見ていても、お~今日はすごいなあ!って感動する日もある」

現在の日々を堅太郎さんはそう語ります。

また、レストランを営む傍らで現在も毎週町内の公民館・ゆめホール知床にて講師としてダンスを教えているふたり。
40人ほどの子どもたちを中心に、たくさんの町民の方々とダンスを楽しんでいらっしゃいます。

恵菜さんは、斜里町で暮らし始めてまだ1年弱の私に対し、

「自分たちがここに来たときのことを思い出します。せっかくこの町を選んできてくれたわけだし、応援してます。苦しいこともあるかもしれないけど、その『苦しさ』は、若い人たちにはできるだけ負わせたくないっていつも思っています」

とも語ってくださり、そのあたたかく心強い言葉たちに、とても勇気づけられる時間となりました。

今回はおふたり自身のことを中心にご紹介しましたが、お店のメニューもとても魅力的なものばかりです!知床方面へお越しの際は、ぜひ麺通舘へお立ち寄りくださいね。

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▲国道沿いにあり、屋根の形が特徴的なのが目印です!

晴れた日にはテラスのハンモックから斜里岳を眺めながらソフトクリームをいただく瞬間、至福のひとときです。ドライブの合間などに、ぜひお立ち寄りくださいませ。

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▼2022年4月5日追記

先日4月3日には、久野さんが主催のダンスサークル「DRIFT ICE」の発表会が斜里町公民館ゆめホールでおこなわれました!

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▲2月に開催予定だったものの、コロナ禍により急遽中止に。今回やっと開催することができ、たくさんの人の笑顔があふれる場となりました。

ダンスの経験はもちろん、知識も特にないまま私も観覧してきましたが、幼児クラスの子どもたちがかっこよく踊る姿に感動したり、ストーリー性のある演出に楽しませてもらったり、久野さんご夫妻の息の合ったダンスも見ることができ、とても良い時間を過ごすことができました。

今後のご活躍がますます楽しみです!

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