【FMあばしり 過去の放送内容】 アンドウ洋品店
※これは、「知床トコさんスタンプラリー」の参加店が出演した、FMあばしり「Break Time Abashiri」の内容をテキストでご紹介するものです。
※文字おこしは、FMあばしり(株式会社LIA)の許可をいただき行っております。
2023 流氷シーズン
放送日:2023/2/21
ラジオパーソナリティー:湊 恵行さん
ゲスト:安藤秀樹さん(アンドウ洋品店)
湊さん(以下M):このコーナーは知床トコさんスタンプラリー参加事業者の皆さまに、知床斜里の魅力やお店、施設の情報、スタンプラリーのお得な情報をお伝えしていただくコーナーです。今回は、斜里町内にある老舗洋品店のアンドウ洋品店より、会長の安藤秀樹さんにご登場いただきます…というか、実は今、アンドウ洋品店へ直接お邪魔させていただいています!安藤さん、よろしくお願いいたします。
安藤さん(以下A):よろしくお願いいたします。
M:まず、現在は「知床トコさんスタンプラリー流氷シーズン」中なので、安藤さんの流氷にまつわる思い出を教えていただけますか?
A:私の小さい頃の話になるんですけども、今と比べると氷が数十倍の量で、かなり荒々しく海岸に打ち寄せられていましたね。ものすごい迫力がありましたよ。
M:「流氷山脈」なんて言葉や、氷がぶつかることで音が鳴る「流氷鳴き」なんていう言葉もありますもんね。やっぱり今はちょっと小さくなりつつある…という印象でしょうか?
A:もう、何十分の一という感じですよね。
M:温暖化の影響なんでしょうかね…。海の環境自体も変わってきてるというのを私も感じていますが、安藤さんもそういったところを感じながら、斜里町でずっと過ごしてらっしゃったということですね。
A:そうですね。あとは、中学校の卒業式に同級生の男子全員で最後に流氷を見に行ったという思い出がありますね。
M:それは斜里町ならではというか、オホーツクならではですね!北海道外でこの放送を聞いていらっしゃる皆さん、卒業式の時期ってこちらはまだ桜じゃないんですよね。まだまだ寒いんです。
A:卒業した日に見たきらきらと光っていた流氷の思い出は、今になっても心の中に残っていますね。
M:きっと同級生の他の皆さんも覚えているのではないでしょうか。
A:はい。流氷はなんだか神聖な感じがしますよね。
M:本当にそうですよね。「雪」ではなく「流氷」という思い出なのがオホーツクらしいなと思います。いま流氷を見るならここがいい、という安藤さんおすすめの場所はありますか?
A:先日はウトロの方で、観光客の方が車から流氷を見やすいようにとガードレールの周りを除雪するというボランティア活動がありました。皆の苦労が染みわたっている道路です。寒い中で皆が雪かき、氷割りをして、景色を皆さんに楽しんでもらおうっていう努力、頑張りがある。その道路から見ていただくのがいいんじゃないでしょうか。
M:あの風景を見るとやっぱり地元の我々でも感動します。ただ、それは本当にいろんな方々の努力によって生まれているものなんですよね。ボランティアは100人以上集まったと聞きました。そういったところからも、斜里町の皆さんの観光客の皆さんへの思いやり、おもてなしの姿が見えてきますね。
A:素晴らしいですよね。ありがたいことです。
M:さて、ここでお店のご紹介もしていただきたいと思います。アンドウ洋品店はとても歴史の長い、街に根付いたお店だと思いますが、創業は何年なのでしょうか。
A:私が小学校3年生ぐらいのときに、法人にしようということで有限会社となって、それからもう…65年か。その前は安藤商店としてやっていましたので、実際もう100年近くなってしまいますかね。
M:本当に長い歴史ですね。斜里町民の皆さんの生活を支えてきた場所なのかなと思います。
A:ありがたいです。皆さまに支えられてここまできました。
M:「洋品店」ですが、本当にいろんなものをお取り扱いされていますよね。少しずつでいいのでご紹介していただけますか?
A:そんなにいろいろっていうわけではないんですけれども、やはり女性服が中心ですね。そして男性服は、いま特に力を入れているのはジーンズです。
M:安藤さんはアメカジがお好きなのかなと思っています。私、以前新聞の記事で安藤さんがGジャンとジーパンでビシッと決めているお姿を見たことがあるんです。アメカジの品揃えも豊富ですが、安藤会長の好きなもの、というところから来てるんでしょうか?
A:ありがとうございます。あまりにも自分勝手な品揃えになっているかもしれませんけども(笑)、私が若い頃はね、ちょうどそういったジーンズが北海道に入ってきた頃かな。斜里町で一番最初に売ったジーンズはEdwinのジーンズで、すごく人気を得ました。札幌に行けばいろんなジーンズショップはあったんでしょうけど、その頃…今から50年ほど前は、斜里ではジーンズを売っているお店はなかったですからね。
M:ファッションに敏感な方は、安藤さんのところに来てジーンズを買っていったんですね。
A:はい、ありがたいですね。
M:衣料品以外にも商品があるんですよね。
A:いろいろな日用品、たとえば皆さんの生活に必要な洗剤やシャンプー、トイレットペーパー…駄菓子もあります。そういう「日常の雑貨」っていうんですか。そういうものも扱っています。
M:幅広く町の方々の生活を支えているのが伝わってきますね。おもちゃも売ってるのを見かけたんですが、ご家族で買いものに来ても皆がそれぞれお目当てのものを見つけたり、わくわくしながらお買いものできる場所ですね。その中でも、安藤さんがいま一番おすすめしたいものなどありましたら教えてください。
A:今はちょうど新入学の季節なので、中学校入学に向けた学生服や指定ジャージなんかも販売しておりますので、もしまだ準備されてない方がおりましたら、早めに来ていただきたいなと思います。
M:学校の制服を取り扱っているということは、町民の皆さんは節目ごとに必ずアンドウ洋品店に足を運んでいるということになるんじゃないでしょうか。町民の皆さんの成長を安藤さんが見守ってきたところもあるかもしれませんね。
A:良く言うとそういうことになりますね(笑)
M:この子も大きくなったなあ、だとか、もしかしたら、家族ができてまた買いものに来たよ、みたいな。
A:はい、そういうこともありますね。嬉しいですよ。
M:私も隣町の網走から来ていますが、ときにはそんなふうに、遠くからこの知床トコさんスタンプラリーをきっかけにアンドウ洋品店へ足を運ぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方は店内をぐるっと回って、何でもあるお店だなあと驚かれるかもしれません。そしてこのアンドウ洋品店では、スタンプブックを持ってきたときに特別なスタンプが押せるという特別な仕様になっているそうですね?
A:トコさんスタンプ以外にも…この消しゴムはんこですね。鮭やクマ、シマエナガなど…8種類あります。これはウトロにいらっしゃる「ponスタンプさん」という消しゴムはんこの職人さんに作ってもらっています。
M:この8種類のアンドウ洋品店特製のスタンプも一緒に押せるということですね。安藤さんはどれが一番お気に入りですか?
A:ANDOってロゴが入っているものですかね、やっぱり。
M:ANDOロゴとシマエナガが入っているスタンプ、かわいらしいですね。ぜひ皆さんにはトコさんスタンプだけでなく、このアンドウ洋品店オリジナルのスタンプも押していただけたらと思います。スタンプブックを持って行ったときには「どれにしますか?」とお声がけしてくださるそうなので、そういった際のお店の皆さんとの交流もぜひ楽しんでいただけたらと思います。…あっという間にお時間になってしまいました。安藤さん、最後に知床トコさんスタンプラリーに参加している皆さんへ一言メッセージをお願いいたします。
A:スタンプラリーは2月28日まで実施されておりますので、寒いとは思いますけども、寒さを楽しみながら知床に来ていただいてお買いものしたり、食べたり飲んだり…日頃のいろいろなストレス発散も兼ねながら、ぜひこちらの方へ遊びに来てください。よろしくお願いいたします。
※ここに記載されている情報は放送当時(2023年2月21日)のものとなります。
最新情報は知床トコさんスタンプラリー公式サイトをご覧下さい。