【FMあばしり 過去の放送内容】 斜里バス株式会社
※これは、「知床トコさんスタンプラリー」の参加店が出演した、FMあばしり「Break Time Abashiri」の内容をテキストでご紹介するものです。
※文字おこしは、FMあばしり(株式会社LIA)の許可をいただき行っております。
2023 グリーンシーズン
放送日:2023/6/13
ラジオパーソナリティー:湊 恵行さん
ゲスト:井南鉄穂さん(斜里バス株式会社)
湊さん(以下M):このコーナーは知床トコさんスタンプラリー参加事業者の皆さまに、知床斜里の魅力やお店、施設の情報、スタンプラリーのお得な情報をお伝えしていただくコーナーです。
今回は斜里バス株式会社より、常務取締役の井南鉄穂さんに来ていただきました。よろしくお願いします。
井南さん(以下I):よろしくお願いいたします。
M:井南さんは、斜里バスの中ではどんなお仕事をされているんですか。
I:主に経理と、営業も担当しております。
M:バスでの観光や、バスの魅力を皆さんにお伝えするところも担っていらっしゃるということですね。町の方にも欠かせないものですし、知床へ観光しに来た皆さんにとっても、バスというのは欠かせないものかと思います。地域で「公共機関」が担う役割というのは、どういったところでしょうか?
I:弊社の設立は昭和23年なのですが、最初は初代社長が、製菓会社、つまりお菓子屋さんですね。を、まずは昭和23年に設立したのが始まりです。
いろいろな事業をおこなう中で、日本が普及を進めてきたバス事業に目をつけまして、昭和25年5月17日に会社の名前を「斜里バス株式会社」に変更しました。同月に路線バスを運営するための営業免許も取りまして、6月に運転を開始したのですが、当時はバス2台と従業員6名で営業したと聞いております。今年の6月で73年を迎えました。
当時は市街地から現在の「日の出」というウトロへ行く途中にある地域までの1路線を1日3往復しておりまして、その後路線を拡大していきました。
当時の斜里町は積雪や寒冷、あとは道路がぬかるんでおり道路状況が良くないということで、バス会社を営むには条件が悪い地域でありまして、町民からは「バスは交通の邪魔になるから必要ない」といった声がある一方で、「これからの文明社会に必要な交通手段であり、将来も期待できる」という声もあったと聞いてます。
昭和46年に加藤登紀子さんがレコードで「知床旅情」を出されて大ヒットしたことで知床ブームに火がつきまして、観光客が飛躍的に増加しました。
弊社もその波に乗って知床へ向かうバスは大変な混雑ぶりで、10台のバスが一度に走ったということもあったみたいですよ。
北海道内の現在のバス業界は、運転手や乗務員が不足していることもあり、路線の廃止や減便が出てきて公共交通の持続的な運航・運営が難しくなっていますよね。地域住民の生活の足、観光客の皆さんの移動手段として地域経済を支える基盤を担っているということで、安心安全な運行を心がけておりますので、ぜひバスのご利用をお願いしたいと思っております。
M:オホーツク管内でもバスって欠かせないものですし、私もたまにバスに乗りますが、バスから見える景色ってまたちょっと違って見えたりしますよね。
I:そうなんです。目線が高くなるので、乗用車よりも景色が見やすいというのはあると思います。
M:普段は車を利用されている方もこの機会に一度乗ってみて、知床の絶景を、ちょっと背の高いバスから、普段と違った目線で見てみるのもいいですね。身近なところに住んでいる私たちも、改めて観光客になって乗ってみると新鮮な体験ができるかもしれません。
また、観光客の皆さんに伝えたい「定期観光バス」の魅力も教えていただけますか?
I:弊社が現在運行している定期観光バスに「知床浪漫ふれあい号」というものがございます。A、B、Cコースの3コースで構成されており、観光ガイドが案内するお土産付きのバスツアーとなっております。
Aコースは、斜里バスターミナルを出発後、途中でオシンコシンの滝で停まります。滝を楽しんでいただいたのち、ウトロ温泉バスターミナルへと向かいます。
オシンコシンの滝は標高70m、落差50mの滝で、日本の滝百選のひとつであり知床八景のひとつでもあります。国道334号線沿いにあり、滝と駐車場の位置が近いため観光バスが立ち寄ることの多い観光名所となっております。
Bコースは、ウトロ温泉バスターミナルを出発し、冬期間は閉鎖となる知床峠、野生動物に出会えることもある自然豊かな知床五湖、北海道最大級の大型スクリーンで迫力のある知床の映像が楽しめる知床自然センターの3箇所に立ち寄りまして、ウトロ温泉バスターミナルに戻ってきます。知床観光の要であるスポットを巡るコースですね。
Cコースは、ウトロ温泉バスターミナルから斜里バスターミナルに戻ってくるんですけども、その途中にある人気スポット「天に続く道」を車窓から眺めながら戻ってくるというコースです。
天に続く道は、約18km直線が続くルートで、道の先が天につながっているように見えることからこの愛称がつけられました。ここは季節問わず、夕方の時間帯がおすすめですね。
A~Cコースすべてをご利用いただくと1日丸ごと知床を満喫できる定期観光バスとなっておりますので、ぜひご利用いただければ幸いです。
M:最高のプランニングになっているんですね!ガイドの方もいて、お土産まで付いてくるのは嬉しいですね。
…と、ここで今、井南さんがガサガサし始めましたよ。こちらはなんでしょうか?
I:Aコースでは、知床のカフェ・coffee albireoさんとコラボしたこちらのドリップバッグコーヒーをご用意しています。
M:あら!オリジナルデザインのパッケージなんですね。とてもかわいらしいです。
I:Bコースでは、野尻正武商店さんの「さざ波サーモン」という、斜里町の名物でもある鮭とばがお土産となっております。
※2023年10月時点では、斜里バスオリジナルパッケージの岩壁飴に変更となっております。
M:さざ波サーモン、美味しいですよね!私もよくいただいてますよ。
I:そしてCコースのお土産が、JAしれとこ斜里さんのにんじんジュースです。斜里町のにんじんと、レモンだけで作られています。
M:こちらも近年人気の商品と聞いています。すっきりと飲みやすくて評判ですよね。A,B,Cのコースそれぞれに違った美味しいお土産がつくのが嬉しいですね!地元の私たちも使ってみるといいかもしれません。
ちなみに、A,B,Cコースのそれぞれのお値段を教えていただけますか?
I:AコースとCコースは大人おひとり1,900円ずつ、Bコースは少し距離が長くなるため大人おひとり3,300円となっておりまして、3コースすべてをご利用の場合は7,100円となります。
M:ガイドもあってお土産も付いてきますから、お得なプランかと思います!そしてここからは、知床トコさんスタンプラリーについても聞いていきます。まずはスタンプの押印条件はどうなっていますか?
I:斜里バスの「知床線」にご乗車いただければスタンプを押すことができますので、ぜひたくさん乗っていただければと思います。
M:乗車券を買うときに押してもらうのがよさそうでしょうか?
I:はい。窓口で購入していただく際にスタンプ帳を提示していただければ押印いたします。
M:乗車中ですとか、バスの中で押すことはできないということでしょうか?
I:そうなんです。スタンプがあるのがターミナル窓口のみなので、窓口で一言お声をかけていただければと思います。
M:ありがとうございます。今回は、知床観光にはバスもおすすめというお話をたくさん聞かせていただきました。最後に井南さんより、知床トコさんスタンプラリーに参加される方へ、メッセージいただけますか?
I:知床トコさんスタンプラリーは、斜里町内の約80の事業者が参加しております。まずはぜひ斜里の市街地でスタンプを集めていただき、バスに乗ってウトロまで行っていただいて、ウトロでも買いものなどをしてスタンプを集めながら知床を満喫していただければと思っております。よろしくお願いいたします。
※ここに記載されている情報は放送当時(2023年6月13日)のものとなります。
最新情報は知床トコさんスタンプラリー公式サイトをご覧下さい。