ボルト式ライフル銃を所有した仲間へ2
juu今回は、クマを想定したライフル銃の口径選択に関する記事です。
クマを想定するのであれば、実績があるのは7mmレミントンマグナム、06(レーロク)、308、300WSMあたりが選択肢になるでしょうか。これからライフルを所持する人には、どれを選べば良いのか、どうやって選べばいいのか、さっぱりわからないと思います。記事を読んで、こうやって考えれば(調べれば)いいのかという風に思ってもらえれば嬉しいです。
海外サイトを参考にしよう
ライフルに関しては、日本よりも海外サイトのほうが圧倒的に情報が充実しています。英語が苦手な方もぜひチャレンジしてみてください。やっているうちに何となくわかってくるはずです。
今回参考にするのは、Hornadyというメーカーのサイトです。弾頭や薬莢なんかが有名です。
口径・弾頭の重さを選択してあげると、各距離でどの程度の弾速・エネルギーがあるのかを示してくれます(超便利です)。単位はフィートとポンドです。単位はあまり気にせず見ていきましょう。
「クマには最低でも2100FT/LB、シカには最低でも1000FT/LBのエネルギーが必要とされている」これだけ頭に入れて見てみるとイメージしやすいと思います。
30-06 Springfield
まず30−06を見てきましょう、弾頭重量は165grです。100ヤード(90m)地点で2470FT/LBを有しています。
https://www.hornady.com/ammunition/rifle/30-06-springfield-165-gr-gmx-full-boar#!/#dealer-map
300 WSM
次は300WSMです。弾頭重量は165gr、30-06と同じです。100ヤード(90m)地点で3093FT/LBを有しています。
https://www.hornady.com/ammunition/rifle/300-wsm-165-gr-interlock-american-whitetail#!/#dealer-map
30-06 VS 300WSMの結果は?
この設定では、100ヤードで30-06は2470FT/LB、300WSMは3093FT/LBでした。クマに必要とされる2100FT/LBは両方ともクリアしているものの、100ヤード地点のエネルギーは、300WSMのほうが30-06よりも2割程度多いことが分かりました。
さらに300WSMであれば、300ヤード地点(270m)でも2271FT/LB、理論上はクマを倒すことのできるエネルギーを有してます。
もちろんクマを倒せるかどうかは、弾頭の持っているエネルギーだけに依存するわけではありません。弾頭の形状や素材、着弾位置、クマの大きさ…いくつもの要素に依存します。またエネルギーが多くなれば、発射時のリコイルショックはきつくなる(=正確な射撃がしにくくなる)というデメリットも生じることにも留意しなければなりません。
今回は2つの口径を比較してみました。検討している口径をこのサイトに入力して、エネルギーがどの程度のなのか自分で調べてみてください。100ヤード地点で2割程度の差が生じている、こうした事実を把握すればイメージはより具体的になるはずです。みなさんの口径選びの参考になれば幸いです。
今日のところはここまで!
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