100 ももしきや【令和訳百人一首】
【原文】
百敷や 古き軒端の しのぶにも
なほあまりある 昔なりけり
(順徳院)
【個人的解釈】
宮中の古い軒先に生えている忍び草を見るにつけ
思い偲んでも偲びきれない程
昔の王朝の事が慕しく思う。
【感想】
鎌倉幕府からの圧迫により荒廃した皇居の軒端に生えた忍び草に、皇室の衰退を重ね、過去の盛期した時代の王朝を追慕した首。
最後の最後に朝廷や貴族の衰退テーマにした首を選ぶ定家の感じね。性格悪いというかなんというか…。
この百人一首って、武士とかじゃなく、基本貴族や僧たちの厳かで煌びやかな首が選ばれているんですよね。
なんだろう、金持ちインフルエンサーの派手な生活インスタの寄せ集め100選って感じかな。今で言うと。
そんな歌集の最後を飾るのが、これですよ。
私も天邪鬼凡人だから、金持ちインフルエンサーインスタ集をまとめろって言われたら、最後の1つは不幸な投稿を選ぶかもな笑
なんかそう考えたら定家とも仲良くなれそうだな。。。
【令和に言い換え】
潰れたタピオカ屋や、ナイトプールの残骸
ブランドのショッパーや海外旅行の写真を載せた過去のインスタetc
あの輝かしかったインフルエンサー時代に
戻りたいな。。。
【備忘録】
・百敷:皇居、宮中。
・軒端:軒先、軒に近いところ。
・しのぶ(掛詞)
①忍ぶ草:シダ種の植物。
②偲ぶ:思い慕う、懐かしく思う。
・あまり:~しすぎたり、限度を超えた結果。
【自己評価】
★★★★☆
完全自己満企画、まさか1日もサボることなく連続100日投稿出来るとは…!!!やったよ!謎の達成感!!!
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