008 わがいほは【令和訳百人一首】
【原文】
わが庵は 都のたつみ しかぞ住む
世をうぢ山と 人はいふなり
(喜撰法師)
【個人的解釈】
私は都の南東にある庵で心静かに住んでいるのに
現世が住みづらいから宇治山に逃げている
と世間の人は言っているらしい。
【感想】
忙しなく生活している人々を皮肉ったような内容。
確かに今も、便利な大量の消費アイテムに囲まれて
何で1日は24時間しかないの?ってくらいに時間に追われる日々ですよ。
そんな中実は最近、増えてるんですよね。
#丁寧な暮らし ってやつが。
ミニマリストのように、少しだけ不便でも、
良いものだけを長く、お金をかけずに使って生活を楽しむ。
インスタでも色んな投稿が沢山見られます。
有限な時間もゆっくりに見える不思議。
でもあれ、意外とやろうと思ったら、手間ってやつがかかるんです。
こんなん毎日やれるかー!なんです。
こんなことやってる女が飲み会でする話なんてつまんない一択だろ!なんです。
忙しくて雑な生活に慣れた私たちは、ゆっくりした丁寧なくらしを
送れない身体になっているんです。
こりゃ何千年経っても喜撰法師には馬鹿にされちゃうな。
【令和に言い換え】
私はたのしく、#ていねいな暮らし をしてるのに
世の中の雑で余裕のない女たちからは
陽キャになれないつまんない女の生活だな
って思われているみたい。
【備忘録】
・うぢ(掛詞)
①憂し:つらい、情けない、憂鬱。
②宇治:京都の地名。
・庵:僧などが住む草木で作った粗末な家
・たつみ:辰巳。方角の南東のこと。
【自己評価】
★★★★☆
私も丁寧なくらし女嫌い系女子だからね
逆の立場で皮肉を考えるの、楽しかったです。
結局綺麗でモテそうな暮らししてるから羨ましいのよね。
出来た人間ですこと。って思っちゃう。
でもあんな女たちの隣にいる男なんてもれなくつまらない男
っている偏見もって生きてる。(やめろ)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?