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043 あひみての【令和訳百人一首】
【原文】
逢ひ見ての のちの心に くらぶれば
昔は物を 思はざりけり
(権中納言敦忠)
【個人的解釈】
両想いになった後の今の想いに比べれば
その前の想いなど無かったも同然なほど
あなたに恋焦がれています。
【感想】
後朝(=男女が一夜を共に過ごした翌朝)の気持ちを詠んだ首。
片思いの時の悩みって苦しくはあるけど楽しくて、両想いの時の悩みって苦しいだけというイメージがあるから、この首にはとても共感するな。
どうして違いが出るんだろう。。。
やっぱり両想いって、恋人のスタートであり片思いのゴールなんだよね。
片思いって、あくまでも自分からみた相手しかしらないわけで。憶測や妄想の入り混じった悩みが多いんだよね。
両想いになるとそれがだんだん真実や本性として見えてくるわけですよ。だからこそ片思いのときとは比べ物にならないほど悩むよね。
でもそれって相手が自分に心を許してくれてるってことだし、相手の事を沢山知られたってこと。
片思いしてたときにあなたの前にいた白馬の王子様と目の前にいる平民の彼は同じ人だけど、平民との方が楽しい思い出出来そうじゃない?
【令和に言い換え】
付き合った後のほうが前に比べて
色んなあなたの一面が見えて
愛しさとか悲しさとか嫉妬とか束縛心とか
色んな感情に振り回されています。
【自己評価】
★★★☆☆
あくまでも持論ですけど相手といて、ドキドキして楽しみたいなら片思い、幸せになりたいなら恋人、日常を手に入れたくなったら家族、って認識でいたらいいかな、と思います。
自分がどれが欲しいかの指標にしています。