012 あまつかぜ【令和訳百人一首】
【原文】
天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ
(僧正遍昭)
【個人的解釈】
空を吹く風よ、天と地を結ぶ雲の道を閉ざしてくれ。
天女のような美しい舞姫たちを
しばらく地上にとどめたいから。
【感想】
目の間で美しく踊っている女性たちをずっと見ていたい…
この時間が永遠に続けばいいのに…ってことはよくある。
時間という概念を使わないで
帰る道を閉ざしてくれ、と表現するのがステキだね。
Official髭男dismのラストソングという歌詞も
この首と通じるものがあって、真っ先に頭の中で再生されました。
とてもステキで良い歌なので、皆さん聞いてください。
【令和に言い換え】
今日が終わるのが悲しいから朝日よ二度と出てこないでと
時計をギュッとつねったら慰めの音がしたよ
まだ遊び足りないよ、もっと歌いたいのにな。
(ラストソング/Official髭男dism より)
【備忘録】
・天つ風:そらを吹く風。
・をとめ:五節の舞姫。陰暦11月の宮中での年中行事の際に、天女に見ててて舞を踊った人々。
【自己評価】
★★★★☆
アイドルのライブ終わってほしくないヲタク、狙っている女の子を家に帰したくない男etc
色んな設定が浮かんだけど、最近よく聞いているこの歌詞が
思いのほかしっくり来てしまったので、そのまま言い換えとして使いました。
今後もこのパターンあり得るな…。
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