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098 かぜそよぐ【令和訳百人一首】

【原文】

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは

みそぎぞ夏の しるしなりける

(従二位家隆)


【個人的解釈】

楢の葉に風そよぐ楢の小川の夕暮れは

涼しくて秋のようだが

この賀茂川の神社の川に人々が集まり

六月祓のみそぎ行事をやっているのが

今はまだ夏である証拠だ。


【感想】

前関白の道家の娘が後堀河天皇の女御として入内した時に、屏風絵として詠まれた首。

私の地元は花火が有名で、代名詞である夏以外にも一年中休日の夜になるとドンドン音が聞こえてきます。

普通の人なら花火の音が聞こえたら物珍しくて外に出て見ようとするでしょうが、私たちにとってあまりにも日常音なので普通にスルーです。

「まーたなんでか上がってるよ」的な会話を夜ごはんの時にして終わりです。それすらないときもあります。

同じく夏の代名詞、アイス。アイスを年中食べるようになったのってここ数年じゃない?

ブームというわけではないけど、結構な種類を秋冬限定のフレーバーとして出す企業が増えてきたな~という印象があります。

逆に雪見だいふくは、冬限定だったのが通常商品になりましたね!1年に1回食べるか食べないかだけど、美味しくて好き…!


【令和に言い換え】

最近は夜も暑さがおさまってきて

秋に入ったかな、と思うけど

どこかで夏祭りや花火の音が聞こえるし

お店にかき氷や冷やし中華が並んでるから

まだ夏なんだね。


【備忘録】

・なら(掛詞)

①楢

②楢の小川:京都府北区賀茂川神社境内を流れる御手洗川。

・みそぎ:神事の前や、穢れや罪に触れた際に河原や海辺にて水で身を清めること。夏の季語。


【自己評価】

★★☆☆☆

もう猛暑要らないんで、春の気温が年中仕様になることを切に願ってます。

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