017 ちはやぶる【令和訳百人一首】
【原文】
千早ぶる 神代もきかず 竜田川
からくれなゐに 水くくるとは
(在原業平)
【個人的解釈】
神様の時代でさえも聞いたことが無い。
竜田川の一面に紅葉が浮かび
水を真っ赤にして絞り染めしているとは。
↓(完全意訳)
竜田川の一面に紅葉が浮かび水が赤く染まるように
私の情熱的なあなたへの思いはまだ残っています。
この思いの強さはきっと神様の時代でもなかったよ。
【感想】
ついに一番有名なのがきたー!プレイボーイ!
こいつの歌はもはや全て匂わせに見えるからなー!
匂わせ警察の私が逃がしません!インスタのストーリーやっててほしい!
一緒に駆け落ちしようとして失敗した女性が結婚後、自分の屏風の絵を歌として詠ませるために業平を呼び、そこで彼が詠んだ首。
こんな匂わせをさらっとやれちゃう業平もすごいけどさ、
まず、よく一緒に駆け落ちしようとした男を呼べるよね。
自分は別の男と結婚した後なのに!どこで買えるのその図太さ!!!
情熱といえば!真っ赤なバラ!
実は白いバラを好きな色の食紅を溶かした水につけると花が染まるんですよ。
業平の心のバラも、素敵女性の真っ赤な色水で、赤く染まったのかな。
もうその色水は、今や透明に戻っているのに。
情熱の赤いバラ~そしてジェラシー~(知ってる人は同世代確定だね)
【令和に言い換え】
神様だって知らないと思うけど
白かったバラの花びらが
あなたという色水に浸かって真っ赤に染まるように
私の心には情熱の赤いバラが咲き続けています。
【備忘録】
・ちはやぶる:「神」の枕詞。勢いが強い、荒々しい。
・神代:神様の時代、神話の時代。
・竜田川:奈良県生駒郡を流れる川。
・くくる:括り染(=布の所々を糸で括り、そこを白く残して模様を出す染め方)にすること。
【自己評価】
★★☆☆☆
圧倒的な首はもうそのまま残したいよ
現代に言い換えられないよ
紅葉をバラに変えましたけど、植物を植物で例えるという
脳みその容量のなさを思い知らされますね。