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『ショートショート』スネーク満床

一軒家には、守り神として、ヘビがつくと言われている。

(いてて、、、しくじった、、、)
僕はこの家の守り神だった。
80年ここで、この家を見守ってきたが、
2024年、年末。
取り壊されることが決まっていた。
住人はマンションを買ったようで、
僕はついていけない。

僕は前日に出ていくよう決めていたが、
工事の都合で一日前倒しになったのだ。

最後の夜だと、
酒をのんだのがまずかった。半分でやめればよかった。
酔って、すっかりぐっすりとねてしまったのだ。
解体のショベルカーをばっちりくらってしまい、
身体がすこしえぐれてしまった。
くっそ~!黄色い悪魔め!!


どうにか、這い出てきたが、
回復にはしばらくかかりそうだ。
僕のしろいボディが血まみれだ。

(しかたない、あそこにいくか。)
僕は病院に行くことに決める。

守り神専用病院だ。
えーっと、壊された家の写真をとってと、、、。
ぱしゃっ。さらば、わが住処よ。
これで、おっけー入院できるはず。

そう思って、出血しながらも、
なんとか、病院にたどり着いた。

『こんにちは~。ざっくりやられちゃったんで、
しばらくお世話になりたいんですけど、、、。』

『まぁ、どうしましょう。あいにく、今、満床なんですよ。』

え~。ついてない。

『最近、家の建て替えが続いて、解体に巻き込まれる
家神さまがおおくて、、、。』

はぁ。自分もそうだ。

『自分ヘビなんで、どこかちょっとしたスペースでもいいんですが。』

『、、、はい。みなさんそうおっしゃって。
、、、とにかく、まず手当をしましょう。』

よかった。ぎり、ちぎれていなかった。
痛み止めも飲んだ。今夜の酒は無理か。

その後、ヘビの大部屋を見せてもらったが、
もう、ぎゅうぎゅう。ゆでる前の麺が並んでいるような状態。
これは、さすがに無理だ。スネーク満床。

仕方ない、しばらく神社に厄介になって、
通院するか~。
手土産に酒を買わなくちゃ~。

ヘビはお気に入りの酒屋に向かうのだった。




つづく??

全然文字数オーバーだけど、
気にしないスタイス(∩´∀`)∩💕

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レッドスネーク、かもん💕(∩´∀`)∩

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白雪『君の心の話し相手』
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