カメラ講座を受けに来た生徒さんが泣いてしまった話
どーも、ゆー。です。
仕事で死ぬほど失敗してきた僕がプロカメラマンを目指す繊細な人(HSP)のために毎日2000文字以上記事を書いています。
昨日に引き続き、ストアカで初心者向けのカメラ講座をやっていた時の話です。
僕がやっている講座で一番人気なのが
「初心者向け一眼カメラ講座」
になります。
この講座っていろんな人がくるので非常に面白いと思っていて、みんながみんな「もっと写真を好きになりたい!」って思って来るわけではないんですね。
中には「仕事でどうしても使わないといけなくなったんです。。」と暗い表情浮かべてこられる方もいます。
今回はそんな理由で来られた方のお話です。
カメラなんて全然興味が無さそうな生徒さん
その生徒さんは女性の方(仮称:田中さん)だったんですが、どうやらお花のお仕事をされているらしく、そのお花を綺麗に撮りたいんだと言うことで講座を受けにこられました。
非常に真面目そうな方で、講座自体はすごく真剣に聞いていたんですが機械が苦手らしく一つ一つを教えて行くのに結構時間がかかってました。
で、講座も終了に近づいて来た時に僕が質問したんです。
「何かわからないこととか、聞きたいことありますか?」
「そうですね。。。」
田中さんは、ちょっと考えてこう言いました。
「お花を撮るのに一眼カメラって絶対必要ですか?」
一瞬『ん?』と思いましたが、もう少し深く聞いてみることに。
「なんでそう思うんですか?」
「あの、私こう言う機械が苦手で、、でも周りでお花をやっている子たちがみんな一眼カメラを持ってて、綺麗に撮った写真をインスタにアップしてたりするんです。。。
私もそうしないといけないと思ってカメラを買ったんですが、上手くできそうもないしやっぱり講座受けみても難しそうだなって。。。」
なるほどそういうことか〜。
道理で内容が入って無さそうだったんだなぁと。
「田中さん、ちょっと講座の先生としてじゃなくて一人の人としてお答えしますね。
正直、一眼カメラは必要ないです。今のお使いのスマホでも簡単に綺麗に撮る方法ってたくさんあってむしろそっちの方が長く続けることができます。
興味のないことを無理に覚えようとしても人間覚えられません。」
「そ、そうだったんですね。。。」
「はい、それに田中さんはその周りの人に影響されて『綺麗に撮らなきゃ』ってなってるみたいですが、お花は本当に好きそうですし、カメラじゃなくてお花にもっと集中したいんじゃないですか?」
「そうです!私、、お花が好きなんです!でも綺麗に撮れないとダメんだって思うようになってしまってて。。」
「それなら別に、一眼カメラはできなくてもいいですよ。講座を受けに来られた方に言うのもなんですが笑」
「私そんなこと言われたの初めてでした。。」
その時、田中さんは目に涙を浮かべてたんです。
正直、カメラ講座を受けに来て泣いてしまったのは初めてだったのでちょっと僕も戸惑ってしまいました。
いや、そもそも泣くような講座じゃないよ!って内心思っていたんですが笑
そこから続けて
「僕もいろんな人に影響を受けてしまう性格なので、その気持ちも非常にわかります。でも人の価値基準ではく、自分の価値基準で考える必要があるんです。なので今後の時代僕は『どんなスキルを持ってるか』よりも『どんな価値観で仕事をしてるか』が重要になって来ると思ってますよ」
「先生。。私この講座受けてよかったです。。。」
田中さんは泣いていました。
講座を受講される方で、『カメラに嫌悪感がありすぎる』と言う人は少なくありません。
そう言う方にいくら「こうやったらいいですよ」とか「こうしたら綺麗に撮れますよ」と伝えてもどこか上の空な感じになってしまいます。
なのでかならず先に解決するべきことを解決させてあげる必要があるんです。
実はその後であれば人が変わったように講座の内容が入って来たりします。
「スッキリしました!」と言ってさっきまであんなに嫌いだったカメラが好きになっている。
そんな姿を見るのが僕は楽しくてしょうがないんです。
田中さんは結局、受講後一眼カメラはあまり扱っていないようでした。
でも僕はそれで良いと思っています。
それよりも本人が気づいたことがあったそうで
「先生!私思い出しました!カメラより、お花よりやりたかったことがあったんです!」
「え、なんですか?なんですか?」
「私母との写真を撮りたいと思ってました!ぜひ先生に写真を撮ってもらいたいです!」
「それは素敵ですね!!ぜひ僕でよければ撮りますよ!!」
後日田中さんとお母さんの親子写真を撮らせてもらったんですが、本当に素敵なお二人で、撮ってる僕が泣きそうになってました。
最後に
普通に生きてるとどうしても、周りの人や環境に影響を受けてしまい「本当に自分が望んでること」を忘れてしまいがちになります。
文中にもあった『どんな価値観で仕事をしているか』は本当に今後の時代の形となっていきます。
周りがこうだからではなく「自分はどうしたいのか」を明確にぜひ考えてみてくださいね。
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