いまさら『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
昨年、なんかかっこいい『Chan Chan』のMV(オフィシャル・リリック・ビデオ)が公開されていたらしい。
泣ける。
日本での公開時、シネマライズで2回観た。
封切は2000年らしい。
というか、25年前!?
あれから四半世紀も経過したのか・・・。
当時は貧乏院生だったので、月1回の映画の日や、週1回の映画館サービスデーに、気になる映画を1回だけ観るのが常だった。
同じ映画を観るために映画館に2回以上足を運ぶなんて、当時の私にはほとんど考えられない贅沢だった。
友人が「ラム酒を飲みながら鑑賞すると最高!」と激賞するので、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』に興味が湧き、ゆるい気持ちでシネマライズを訪れた。
圧巻だった。
事前情報をほとんど仕入れてなかったので、ほぼまっさらな状態の心で音楽を浴び、文字通り魂が揺さぶられた。
友人のアドバイスに従い、フロントで注文したラム酒を飲みながら鑑賞したので、わけもわからず流れる涙と酒と第一級の音楽(と音響)で、最高すぎる体験だった。
映画館でお酒を飲みながら作品を鑑賞したのは、後にも先にも『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』だけである。
シネマライズ、最高!
『アメリ』も『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』も『青い春』も『ピンポン』もぜんぶここで観た。
何年頃だろう?と気になって調べてみたら、1999年から2002年までのシネマライズのラインナップはほぼ全部観ていた。
2003年以降のシネマライズの上映作品に、あまり見覚えが無い。
2003年以降は、日比谷のシャンテシネとか、シネスイッチ銀座とか、新宿武蔵野館とか、池袋の新文芸坐とかに浮気したんだな。
そんなシネマライズも、いつの間にか閉館していた(2016年閉館)。
2000年から10年ほど、毎週のように色んな映画館に通っていたが(貧乏院生のくせに!もっと研究に集中していれば・・・)、最近はすっかり足が遠のいていたので、時間差で今ごろ知った。
ユーロスペースやポレポレ東中野は、今も健在のようだ。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』に話を戻すと、2018年に続編『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』が本邦で劇場公開されていたらしい。
最近の映画や音楽に関して情弱なので、全然知らなかった。
改めてメンバーの消息をリサーチしたところ、元々高齢だったこともあり、2000年代に亡くなっている方々も多いようだ。
イブライム・フェレール(ボーカル)、コンパイ・セグンド(ボーカル)、ルベーン・ゴンサーレス(ピアノ)など、2000年の映画(全米公開は1999年)で印象的だったメンバーが既に世を去っている。
映画で美空ひばりのような存在感を放っていたオマーラ・ポルトゥオンド(ボーカル)は、94歳で健在だそう。
私が一番好きな曲 『¿Y Tú Qué Has Hecho?』
Buena Vista Social Club - ¿Y Tú Qué Has Hecho? (Official Audio)
『Dos Gardenias』も、何かオシャレなMV(オフィシャル・リリック・ビデオ)になってる。
Buena Vista Social Club - Dos Gardenias (Official Lyrics Video)
映画より『Chan Chan』
Buena Vista Social Club - Chan Chan (Official HD Video)
公式 Youtube サイト(様々なMV、音源が見られる)
ブエナビスタで、思いがけずマッタリした年越しになった。
それにしても、2000年代、もう少し両国に足を運んでいればなあ・・・。
せっかく沿線に住んでいたのに、当時はテレビ桟敷のみの観戦で、自分の相撲への熱量も今より全然低かった。
我ながら、残念。