『ハロウィンの花嫁』で学ぶロシア語(その9)
10月31日、ハロウィン。村中とクリスティーヌの結婚式当日。厳戒態勢。エレニカとラザレフ兄弟(ロシアの対プラーミャ民間組織「ナーダ・ウニチトージティ」幹部)は、渋谷マークシティのカフェから、式場のヒカリエを注視。
ハロ嫁関連の前後の記事は、下記マガジンを参照されたい。
『ハロウィンの花嫁』で学ぶロシア語
※ 以下、ネタバレになるので、未視聴の方は先に映画をご覧ください。
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2021年12月23日に公開された予告動画。
劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』予告【2022年4月15日公開】
東宝MOVIEチャンネル
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10月31日のハロウィン当日は、村中とクリスティーヌの挙式日。
厳戒態勢の中、2人だけの結婚式が渋谷ヒカリエで執り行われる。
同じころ、「ナーダ・ウニチトージティ」のリーダー・エレニカと側近のラザレフ兄弟は、ヒカリエを臨むマークシティのカフェで頃合いを見ていた。
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ドミトリー
Пора́. Пла́мя обяза́тельно поя́вится в том зда́нии.
「いよいよだ プラーミャは必ずあのビルに現れる」
(発音)
通常、人間が主語の場合、述語は он(男性)、она(女性)、они(複数)のいずれかの性・数に合わせて人称変化する。
しかし、プラーミャは性別不詳なので、映画の前半(正体不明)と後半(正体判明)で、文法上の性が男性から女性に移行しているのも興味深い。
以下に、該当箇所を引用する。
(その5より)
Я хочу́ пойма́ть его́ со́бственными рука́ми.
「私は彼を(ヤツ=プラーミャを)自分の両手で捕まえたいんだ」
(その9より。この記事の次項を参照)
На́до уничто́жить его́, несмотря́ ни на что.
「何があってもヤツ(彼=プラーミャ)を始末しなければならない」
(その16[今後、記事を投稿予定]より。プラーミャの正体判明後)
Пристре́лим её здесь и сейча́с.
「この場で今すぐヤツ(彼女=プラーミャ)を射殺しよう」
グリゴーリー
На́до уничто́жить его́, несмотря́ ни на что.
「何としても奴は仕留める」
(発音)
※ На́до уничто́жить については、その7を参照。
グリゴーリー
Возмо́жно, э́то наш после́дний шанс.
「これが最後の機会になるかもしれないからな」
(発音)
グリゴーリー
Вот поэ́тому, мы, все чле́ны «На́до уничто́жить» прие́хали в Япо́нию.
「だからこそ俺たち『ナーダ・ウニチトージティ』のメンバー全員が日本にやって来たんだ」
(発音)
※ На́до уничто́жить について、詳しくはその7、その8を参照。