見出し画像

ハロウィンの花嫁で学ぶロシア語(その15)

ナーダ・ウニチトージティの3人、結婚式場から脱出。



ハロ嫁関連の前後の記事は、下記マガジンを参照されたい。


ハロウィンの花嫁で学ぶロシア語



※ 以下、ネタバレになるので、未視聴の方は先に映画をご覧ください。


*   *   *   *   *




*   *   *   *   *


2022年4月15日に公開された、メモリアルムービー動画。

松田刑事が殉職した『揺れる警視庁 1200万人の人質』の映像がふんだんに使用されており、とても懐かしい動画。

劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』
佐藤刑事×高木刑事 メモリアルムービー

東宝MOVIEチャンネル【大ヒット上映中!】


*   *   *   *   *


プラーミャとの銃撃戦の最中、コナンは一足先に現場を後にする。

高木刑事は佐藤刑事をかばって負傷するが、逃走するプラーミャを追って、共に屋上へ。

ナーダ・ウニチトージティの3人は、物陰から様子を見ている。


*   *   *   *   *


グリゴーリー 
Везде́ поли́ция. 
「警察がそこら中にいるのに」

(発音)

IPA(国際音声記号、ロシア語ではМФА)での表記
[ˈvʲezdʲe  pɐˈlʲitsɨjə]

発音のカタカナ表記
ヴェズジェー パリーツィヤ

(文法・語彙)

везде́ (副) いたるところ、どこにでも

поли́ция (女) 警察 (集合名詞)(口) 警官

Везде́ поли́ция.「そこら中に警察がいる」



グリゴーリー 
Что бу́дем де́лать? Нам не вы́браться. 
「ここから脱出するのは大変だぞ」

(発音)

IPA表記
[ʂto  bʊˈdʲem  dʲɪˈlatʲ  / nam   nʲe   vɨˈbratsə]

発音のカタカナ表記
シトー ブージェム ジェーラチ / ナム ニ ヴィブラッツァ

(文法・語彙)

что (疑問代名詞) 何、何を

бу́дем < быть (不完)(助動詞)([合成未来]+(不完了体不定形)~するだろう)の一人称複数変化。主語мы (人称代名詞)(一人称複数)(私たち)が省略されている。

де́лать (不完) する、行う

бу́дем де́лать (合成未来) ~するつもりである

нам < мы (人称代名詞)(一人称複数)(私たち)の与格。

не (助)(述語の否定) ~でない

вы́браться (完)(口) 脱出する

нам не вы́браться「私たちは脱出できない」
不定形文。動詞の不定形のみで、述語として機能する文。意味上の主語は与格であらわす。義務・可能・強い命令などを表現できるが、ここでは可能の意味が не で否定され、不可能をあらわす。

Что бу́дем де́лать? Нам не вы́браться.
「どうしようか?俺たちは脱出できないぞ」



エレニカ 
Полице́йских не тро́гать. 
「警察は傷つけない」

(発音)

IPA表記
[pəlʲɪˈt͡sɛjskjɪx   nʲɪ   trɐˈɡatʲ]

発音のカタカナ表記
パリツェーイスキフ ニトローガチ

(文法・語彙)

полице́йских < полице́йский (男性名詞)(警官) の複数形 полице́йские の対格。男性名詞活動体対格なので、生格と同じ形になる。

не (助)(述語の否定) ~でない

тро́гать (不完) 触れる、刺激する、襲う

не тро́гать 「触れるな」「手出しするな」
不定形文。上記の「нам не вы́браться 私たちは脱出できない」と同じく、動詞の不定形が述語として機能する。ここでは強い命令が не で否定され、強い禁止をあらわす。

Полице́йских не тро́гать.「警察を刺激するな」「警察に手出しをするな」



エレニカ 
Я дала́ обеща́ние ма́льчику. 
「それがあの少年との約束だ」

(発音)

IPA表記
[ja  ˈdalə  ɐˈbʲɛɕɨnʲjɪ  ˈmalʲt͡ɕɪkʊ]

発音のカタカナ表記
ヤー ダラー アビシャーニィェ マーリチクー

(文法・語彙)

я (人称代名詞)(一人称単数) 私

дала́ < дать (完)(与える)の女性過去形。

обеща́ние (中) 約束

дать +A (与格) обеща́ние 「Aと約束する」

ма́льчику < ма́льчик (男)(少年、男の子)の与格。

Я дала́ обеща́ние ма́льчику.「私は少年と約束した」



エレニカ 
Он сказа́л, что обяза́тельно приведёт к нам Пла́мя. 
「必ずヤツを私達の元へ連れてくると言った」

(発音)

IPA表記
[ɐn  skɐˈzal   ʂto  ɐbʲɪzɐˈtʲelʲnə  prʲɪvʲɪˈdʲɵt  k  nɐm  ˈplamʲə]

発音のカタカナ表記
オン スカザール シトー アビザーチリナ プリヴィジョート クナーム プラーミャ

(文法・語彙)

он (人称代名詞)(三人称単数) 彼

сказа́л < сказа́ть (完)(言う)の男性過去形。

что (接)( ..., что ...の形で、補語的従属文を導く) ~ということ

обяза́тельно (副) 必ず、どんなことがあっても

приведёт < привести́ (完)(連れて来る)の三人称単数現在変化(未来完了)。

к (前置詞)+(与格)(接近・到着) ~のもとへ、~のところに

нам < мы (人称代名詞)(一人称複数)(私たち)の与格。

Пла́мя (人名、ここでは通り名・コードネーム) プラーミャ [固有名詞]

Он сказа́л, что обяза́тельно приведёт к нам Пла́мя.
「彼は、我々の元にプラーミャを必ず連れて来ると言った」


エレニカ 
Дава́йте ему́ пове́рим. 
「信じよう あの少年を」

(発音)

IPA表記
[dɐˈvajtʲe   ˈjemu  pɐˈvʲerʲim]

発音のカタカナ表記
ダヴァーイチェ イェムー パヴェーリム

(文法・語彙)

дава́йте < дава́ть (不完)+(完了体動詞一人称複数変化[未来完了]と共に、勧誘の命令形をあらわす)「さあ、~しよう」

ему́ < он (人称代名詞)(三人称単数)(彼)の与格。

пове́рим < пове́рить (完) +A(与格)「Aの言うことを信じる」

Дава́йте ему́ пове́рим.「彼を信じようじゃないか」



10月は暇になるかと思ったら、そんなこともなく。

あっという間に、今年もハロウィン目前。

半年前、ゴールデンウイークの連休に「ハロウィンの花嫁で学ぶロシア語(その1)」を投稿した際には、ハロウィン前後にはとっくに連載(?)を終えているはずだったのだけれども。



予定は未定とは言うものの、今年は有言不実行も多く、我ながらよろしくないなあ。


明日には新番付が発表され、来月10日は九州場所初日。

たぶん明日から浮足立って、気もそぞろで使い物にならなくなるので、今のうちにハロ嫁の記事を進めておこう。


10月から11月にかけては、ハロ嫁の周辺も少し賑やか。

もう終わってしまったけれども、先週はハロ嫁とかかわりの深い『揺れる警視庁』の限定配信があった。



リアルタイムでは、たぶん14,000人ぐらい視聴していたと思う。
私がリアルタイム配信終了後に確認した際には14,000人前後で、スクリーンショットを取る数秒の間に2,000人ほどが退出して、12,000人前後に減少していたように記憶している(ちょっと記憶が曖昧)。



配信期間は2日間あって、その間も多くの人が視聴したと思われる。
(2日間の累計も見ておけば良かった・・・)


また、前回・その14の最後で触れたとおり、11月には警察学校編のシークレットアーカイブスが発売される。



そして、本誌では幼少期の新一&蘭と警察学校組の連載が始まるとのこと。

もしかして、来年の劇場版(長野県警編)に何か繋がっていくのだろうか。


来年は無限城編もあるし、情緒が忙しくて色々と追いつかない~(嬉)