松田に変装する高木。「ナーダ・ウニチトージティ」に脅され、アジトの地下貯水槽へ。
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『ハロウィンの花嫁』で学ぶロシア語
※ 以下、ネタバレになるので、未視聴の方は先に映画をご覧ください。
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既に亡くなっている松田刑事のかわりに、松田に変装して犯人との接触をはかる高木刑事。
公安と警視庁の協力体制もむなしく、高木もまた、カボチャの被り物で顔を隠した「ナーダ・ウニチトージティ」(以下、「ナーダ」と略記)のメンバーに拉致されてしまう。
連れ去られる高木を追跡するコナン(さすが!)。
たどり着いたのは、「ナーダ」のアジトとなっていた地下貯水槽だった。
以下、松田に扮した高木と対面した後の「ナーダ」のリーダー・エレニカとメンバーの会話。
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グリゴーリー
Эй, что ты де́лаешь? Эле́ника!!
「おい、何をしてる!エレニカ!!」
(発音)
エレニカ・ラブレンチエワ
Эле́ника Лавре́нтьева
(発音)
(出典)
ギリシャ語のヘレネ(Ἑλένη, Helenē)に由来する名前はヨーロッパに広く見られる。
ロシア語では、エレーナ(Елена、発音はイェリェーナ)、アリョーナ(Алёна)などが該当する。
(アリョーンカチョコレートのアリョーンカは、アリョーナの愛称)
エレーナの愛称の代表的なものとして、レーナ(Лена)、レーシャ(Леся)、エレーンカ(Еленка)などがあげられる。
ハロ嫁では、ロシア的なエレーンカ(Еленка)ではなく、ギリシャ語の語源を強く連想させるエレニカ(Эленика)が採用されており、興味深い。
(出典)
※ その1の「ラブレンチエフ」に同じ。
ロシアの姓は、男女で語尾の形が変わるが(基本的に男性の姓+а が女性の姓)、語根は同一なので、語源・来歴などは同じ。
オレグとエレニカ兄妹は同姓だが、これは元々エレニカが夫婦別姓を選択していたか、もしくは夫の死後、旧姓に戻したかのどちらかの可能性が考えられる。
ロシアでは、夫婦同姓、夫婦別姓、複合姓(例:「リムスキー・コルサコフ」など。ロシアではないが、コナン命名のヒントとなった「コナン・ドイル」も複合姓)を選択できる。
グリゴーリー
Эле́ника, что всё э́то зна́чит?
「エレニカどういうつもりだ!?」
(発音)
グリゴーリー
Ты же раскро́ешь им своё и́мя и лицо́...
「顔を晒し、名前まで・・・・・・」
(発音)
エレニカ
Я хочу́ пойма́ть его́ со́бственными рука́ми.
「ヤツをこの手で捕まえるためにだ」
(発音)
グリゴーリー
Ла́дно...「・・・・・・わかったよ」
(発音)
グリゴーリー・ラザレフ
Григо́рий Ла́зарев
(発音)
(出典)
(出典)
https://www.analizfamilii.ru/Lazarev/proishozhdenie.html
https://familio.org/surnames/d88a4282-3084-44da-8a11-fa71d7a8b211
グリゴーリー
И вы то́же.「みんなもだ」
(発音)
エレニカ
Бума́гу и ру́чку.「紙とペンの用意を」
(発音)
ドミトリー・ラザレフ
Дми́трий Ла́зарев
(発音)
(出典)