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【読書メモ】眠れるラプンツェル(山本文緒)
第一~三章+終章で構成されてます。第一章「ねことねむる」の途中までのあらすじと、ネタバレ有りの感想を書きます。
あらすじ
結婚6年目、28歳の専業主婦の手塚汐美。子供はおらず、自由な時間を一人でブラブラして過ごしていた。夫はCMディレクターで月に1度帰ってくるのみ。その夫が突然猫を連れて帰ってきた。知人から譲り受けたらしい。こうして汐美は猫の世話をすることになった。
マンションの隣は箕輪さん一家が住んでいた。汐美は箕輪さんの奥さんが苦手だった。箕輪さんの娘は子供タレントをしていたが、汐美の興味は娘ではなく息子の方だった。中学1年生の彼を、密かにルフィオと名付けて呼んでいた。
ある日、街中のゲーセンでルフィオを見かけた。学校をさぼって補導されそうになっている。思わず「ルフィオ」と呼びかけ、保護者のフリして助けてやった。これをきっかけに、ルフィオは汐美の部屋に度々遊びに来るようになり…
ラプンツェルっていうと、ディズニーでも映画化されたアレかしらと思ったら、ちょっとモチーフにしてるっぽいですね。専業主婦として家に閉じ込められてるって辺りがそうなんでしょうか。閉じ込められてるってか、閉じこもってる感じですが。
ルフィオって名前は、1991年公開のスピルバーグ監督の「フック」の登場人物の名前らしい。はい、ピーターパンのルフィオです。
第一章では大きな起伏は無いものの、続きが気になり、さくさく読めました。このあと第二章「おとことねむる」、第三章「こどもとねむる」、終章「ひとりでねむる」と続きます。団地妻×少年のオネショタ系に発展していきそうな予感です。1995年出版で、バブリーな残り香のする作品です。