【漫画メモ】パチンカー人別帳2(牛次郎、左近士諒)
原作=牛次郎、劇画=左近士諒
1巻に比べ、短めの話が収録されてます。あらすじは途中まで、感想はネタバレありです。
第七話 一本足両手打ち
巻枝がパチンコでスランプに陥り、気晴らしにプロ野球観戦に行くと、バッターの荒井もスランプに陥っていた。そんな巻枝と荒井がパチンコ店で再会する。左足だけで立ち、右手だけで玉を打つ巻枝を見て荒井は…
立ってプレイするパチンコ店の描写が度々見受けられますが、この頃は多かったんでしょうか?
第八話 不在証明打ち
緑ヶ丘にて。新興住宅地に新しくできたパチンコ店は、客の定着を目当てに出玉率を上げていた。そんなことから、巻枝は一週間近くこの街に滞在し、パチンコ店に通っていた。そんなとき、巻枝は突然、警察署に連行されてしまう。
巻枝の外見は「いかにも」な容疑者風貌ですからねえ。少林寺拳法有段者だと、あんなアクロバティックな動きができるのか?
第九話 客の心は玉心
吉野町にて。以前世話になった釘師の藤村に会いに来た。お店の支配人は、長年お世話になっていた藤村を切り、若手の平松という釘師に乗り換えようとしていた。なんでも彼は、弾性衝突理論を引っ提げ、コンピュータによる分析をもって釘を打つという。
同じ人が同じようにプレイして、初めはすごく玉が出るけど、次やったときは大して出ない。熟練になると、そんな釘の打ち方ができるようです。現在の釘師はどういうやり方でやってるのか、そもそも今も釘師は存在しているのかなど気になりました。はい、ググります。
第一〇話 代打ちの女
天城連山にて。右手を痛め、温泉宿で湯治する巻枝の元に麻也が訪ねてきた。2人はお互いに好意を持っていたが、巻枝はこんな怪我した姿は見られたくないと思い、麻也を泊めずに帰してしまう。
翌日、パチンコ店で打つ巻枝の元に麻也が現れた。「こんな場末のパチンコ台はあなたにはふさわしくない」と言う麻也。それを聞いていたお店の釘師達は怒り、巻枝にパチンコ勝負を持ちかける。
いきなり混浴に現れる麻也。始めての2人の共同作業が行われた模様です。ハイライトは、他人ではないから助太刀okという謎理論を振りかざす巻枝。
第一一話 八艘流し打ち
ドライブイン形式のパチンコホールにやってきた巻枝。女性客のマリが玉箱狙いのトラブルに遭い、それを巻枝が解決した。お礼に食事に誘い、パチンコにハマったいきさつなど身の上話をするマリ。そこへさっきの男たちが現れ、パチンコ勝負を挑まれる。
五味川から探してほしいと託された写真の女の子が、五味川の一人娘だとはっきり明かされました。1巻の1話では、おそらく娘だろうと匂わせつつ、はっきり娘とは断言されてなかったのですが、回想シーンではっきり「一人娘」と言ったことになっていた。
八艘流し打ちなるすごい技が披露されます。マリさんはなんとなく寂しくてパチンコ始めた系の女。
第一二話 この一発!!
孤独にパチンコを打つ元社長の中谷。会社が倒産して落ちぶれ、妻も事故死した彼は孤独を癒すためにパチンコ通いを始めたのだった。しかし玉も無くなってしまい…
「人から玉をめぐんでもらう程まだ落ちぶれてはおらんよ……」というセリフ、深みがある。なんでも親切にしたらいいってもんじゃないなと。
第一三話 偽玉勝負
光月市にて。パチプロが多くいるというお店に行ってみた。たしかによく玉が出ているようだ。しかしこの店はヤクザの息がかかっており、支配人、釘師、客寄せ用のパチプロがヤクザの組員だった。腕を見込まれた巻枝は、支配人からスカウトされるが…
最後の落ちがいい。目には目を。
第一四話 黒い手袋の男
松崎町にて。一定の力と一定のスピードで玉をはじくことができたら、浮き沈みなくパチンコがプレイできると考えた巻枝。ある日、パチンコ店に入ると顔見知りの剣持がいた。以前はあまりパチンコが巧くなかったが、今は黒い手袋を着けて、巻枝の理想とする一定の力と一定のスピードでもって玉を打っていた。剣持の技術を盗もうとする巻枝だったが…
パチンコのためにそこまでするかって話。1巻6話の磁石飲み込み男とイイ勝負。
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