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【漫画メモ】夕凪の街 桜の国(こうの史代)

「夕凪の街」と「桜の国」の二部構成です。途中までのあらすじと、ネタバレ有りの感想など。

夕凪の街

あらすじ
原爆投下から10年経った広島。皆実と母は寄り添って暮らしていた。父や姉、妹は被爆して死亡したが、水戸の伯母の家に疎開させていた弟の旭は無事で、そのまま伯母の養子になった。皆実は会社勤めをし、一見平和な暮らしが戻っていたが、人々は原爆のことには敢えて触れずにいた。そんな皆実に思いを寄せる会社の同僚、打越がいて…

皆実さんの声が「この世界の片隅に」ののんさんの声で再生される件^^;広島をテーマにしてはいるけど、真正面から反戦を訴えるスタイルではないこの作品。原爆の瞬間的な恐ろしさとは別に、後からジワジワくる恐ろしさが描かれてます。皆実の「十年経ったけど 原爆を落とした人はわたしを見て『やった!またひとり殺せた』とちゃんと思うてくれとる?」というセリフに全てが集約されてます。

桜の国(一)(二)

七波の弟、凪生は喘息で入院しており、七波は友人の東子とお見舞いに行くなどしていた。
時は流れ、七波らは大人になった。ある日、父親の旭がこっそりどこかに出かけていることを知る。七波は父を尾行する中、久しぶりに東子と再会し、一緒に尾行することに。そして行きついた先は、広島行きの夜行バス乗り場だった…

前半は1987年、後半は2004年だそうです。水戸に疎開していた旭の物語。被爆者や被曝2世を扱った作品です。

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