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【漫画メモ】カムイ伝 1(白土三平)

色々な版がありますが、とりあえずこの版では15巻まであります。長編です。ざっくりなあらすじと、ネタバレを含む感想を書きます。
なお、色々力尽きたので、2~15巻のあらすじと感想を書く予定は今のところありません

第一章 誕生

百姓や武士の暮らしが描かれる。犬追物を楽しむ武士など。
年貢を一番に納めた村は報酬がもらえるとあって、足の速い下人のダンズリが納めに行くことに。
過去に一揆を指揮した吉兵衛が磔刑になった。領主は、下人に吉兵衛を捕えるよう命令した。下人が吉兵衛を捕まえたことで、百姓の怒りは下人に向かう。これも領主の狙いだった。
次席家老の草加勘兵衛の息子、竜之進は剣の稽古に励む。
夙谷の非人の弥助に息子が誕生した。

第二章 カガリ

オオカミ一家の暮らしが描かれる。白オオカミは兄弟の中で差別されていた。そして、弥助の息子と仲良くなった。
夙谷に黒い毛だらけの男がやってきて、弥助の息子を抱いて「カムイ」と叫んだ。 

第三章 剣

下人のダンズリの息子、正助が不思議な少年と出会う。夙谷の非人の子、カムイである。彼はとても強い。ちなみに、正助は本百姓になりたがっている。
役人が視察にやってくる。村人は自分では食べないような豪華な料理を用意したりと、役人へのもてなしに大忙し。
竜之進は剣の稽古に励む。剣の稽古をやる目的は「できるだけ多くの人を殺すこと」、「権力を握るため」と教えられる。そして、竜之進は一馬との勝負に勝った。

第四章 マスどり

領主の巻狩で畑を荒らされてしまう。竜之進もそれに参加していた。彼の放った矢が、正助の姉オミネに当たり怪我をしてしまう。気の毒に思い見舞金を渡したが、それがきっかけで竜之進とオミネの身分違いの恋が芽生える。
百姓が検見(租率の見直し)をやってほしいと訴えてきた。しかしそのためには、役人を迎えるもてなしの準備をしなければならず大変。その他、百姓の仕事や、年貢のマスどりの様子、役人の不正を訴える百姓らの姿が描かれる。
竜之進に果たし状が届いたので試合をしたところ、相手が敗れた。そしてオミネは襲われる…

★1巻の全体的な感想

第一、二章ではこの時代の人々や動物の暮らしが描かれます。カムイとは何なのかもまだよく分からない状態です。弥助の息子のことなのかなと、なんとなく想像できますが、第二章の「黒い毛だらけの男」の正体がよく分かりません。
第三、四章はひたすら「胸糞悪い」です。物語のトンネルってやつです。百姓はめちゃくちゃ苦労してるというのに、やりたい放題の役人や領主たち。この対比がカムイ伝の物語の核をなすようですが…

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