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【読書メモ】文学の街-名作の舞台を歩く-(前田愛)
著者は前田愛という名前ですが、男性のようです(Wiki)。1931年生まれの著者が80年代に書いた文章なので、取り上げられる「文学」は夏目漱石や森鴎外、川端康成といったラインナップ。いちばん新しいので、田中康夫の「なんとなく、クリスタル」だったりします。
17作品収録されているうち、一番最初の大佛次郎「幻燈」の章のみ読んでみました。まず最初に「だいぶつじろう」でなく「おさらぎじろう」と読むのかと改めて知り、でも、鎌倉に住んでたことからこの名前にしたそうで、大仏由来ではあるようです。
この本に書かれていたゲーテ座が健在だったこと、「港が見える丘」だと思っていたのが「鐘の鳴る丘」だったりと、新しい発見も。
全体的に少し難解で、すらすら読める文章ではなかったです。80年代頃の流行、風俗が垣間見れました。