【読書メモ】処女戦士ジレル 暗黒神のくちづけ(C・L・ムーア)
訳:仁賀克雄。C・L・ムーアは「キャサリン・ルシール・ムーア」の略で、女流SF作家のようです。イラストは松本零士先生が描いてます。最初の章のあらすじと感想を書きます。
あらすじ
戦に負けたジョイリー国の女戦士・ジレルは、敵将のギョームに口づけを強いられた。それはとても屈辱的な出来事だった。
その後、ジレルは地下牢に監禁されたが、ギョームを倒すための武器を求め、地下牢の奥底の地下世界に入っていった。地下は暗闇に包まれた恐ろしい世界だった。ある程度進むと広大な空間に出た。更に進むと光の塔が見えた。塔に近づくと「お入り」と声がした。ジレルが「武器を探している」と言うと、「湖中にある黒い神殿で見つけたものをその男に与えるがいい」と返答があった。更に進むと湖を見つけた。中央に神殿があり、中に像が建っていた。ジレルの体が半ば勝手に動き、像に口づけした。恐怖感でいっぱいになったジレルは、来た道を引き返し、地上に戻った。
再度、ギョームに会った。彼はまたジレルに口づけした。しかしその瞬間、彼の顔から血が引いて痙攣し、断末魔の低い呻きをあげ、倒れて死んでしまった。
タイトルの「暗黒神」はギョームのことかと思って読み進めてましたが、地底の奥深くにいる像のことでした。
翻訳文独特の言い回しで、地下世界がいかにオドロオドロしく怖いところなのかをクドく表現してます。が、ちょっと意味が分からないところもありました。
松本先生の挿絵により、ジレルはメーテル化してます。
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