【読書メモ】度胸(ディック・フランシス)
訳:菊池光
<競馬スリラー・シリーズ>とあります。全17章あるうちの、最初の1章のみあらすじを書きます。この範囲内のネタバレ有りです。
あらすじ
アート・マシューズが競馬場の下見所の中央でピストル自殺した。次に騎乗する馬の持ち主(ミスタ・ジョン・ブルワー)や調教師(コリン・ケラー)と2、3分話した直後の出来事で、この2人も衝撃を受けている様子だった。フィンはその間近にいて一部始終を見ていた。直前まで自殺する素振りはなく、日常の自然な動作を行う中、何のためらいもなく引き金を引いた。止めるすべはなかった。無論、後のレースは中止になった。
フィンは自殺の原因はコリン・ケラーにあると考えていた。散々いじめられ、クビになった末の自殺だ。たしかに、アートはレースに負けると馬や調教師のせいにして自分の非を認めないところがあったのだが…。それにしても、競馬界は騎手と調教師の関係がトゲトゲしく、フィンは疑問に思うのだった。
自殺を目撃していたフィンは警察から聞き取りがあった。衆人の面前での死ということで、疑いの余地なく自殺として片付けられそうだ。
いきなり自殺する場面から始まりましたが、物語の展開的に自殺なわけないよね?背後に渦巻く人間関係…。アート夫人も冷淡で嫌われてる様子ですし?しかし、どういうトリックで自殺に仕向けたのか気になります。そして、まず第一に疑われてるコリン・ケラーは犯人ではないよね?