【読書メモ】八点鐘が鳴る時(アリステア・マクリーン)
訳 矢野徹
「八点鐘」と書いて「はってんしょう」と読みます。1971年に映画化されてます。全10章あるうちの第1章のみ、あらすじと感想を書きます。この範囲内のネタバレ有りです。
あらすじ
洋上のナンツヴィル号にて。相手は自分に銃を定めていた。両手を上げ、穏便に対応する姿勢を見せたが、相手からは全く反応がなかった。よく見ると、相手は銃を握った死体だった。どうやら船長のようだ。内側のドアを開けると、仲間2人の死体が目に入った。彼らをこの仕事に誘ったのは自分だ。「言う通りにやれば危ない目には合わない」と言って、信じて付いてきてくれたのだ。今度は外側のドアを開けた。と、突然背後から頸を締め付けられた。相手の体は大きくないが、かなり強い奴だ。敵には仲間がいるようで、その会話内容から自分を生け捕りにしようとしてることが分かった。一瞬の隙をついて逃げ、ダミーの箱を船上から落とし、あたかも自分が海に飛び込んだかのように見せかけた。敵の目を欺いた隙に海に降り、泳いでゴムボートまで辿りついた。なんとか逃げ出せたようだ。
…というようなことが、ものすごい緻密な表現で書かれてました。しょっぱなからいきなり緊張感ありすぎでしょ。第1章では明言されてませんが、主役の男はカルバートという名で、英国情報部員。敵は海賊のようです。
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